音楽プロデューサー上松範康氏が抱く“親心”「BanG Dream!」のキャラは「娘を見ている親の感覚」

引用元:AbemaTIMES
音楽プロデューサー上松範康氏が抱く“親心”「BanG Dream!」のキャラは「娘を見ている親の感覚」

 第3期も好評の青春ガールズバンドアニメ「BanG Dream!」(以下、バンドリ!)。この作品で第1期から全ての楽曲をプロデュースしているのが、音楽クリエイター集団「Elements Garden(エレメンツ ガーデン)」だ。その代表を務める上松範康氏に、年長者として「バンドリ!」メンバーたちに向ける思いを聞いた。

―アニメ「BanG Dream!」が第3期放送中です。ここまでの手ごたえはいかがですか?

 上松 そうですね。「想像通りになっていない」のが想像通りといったところでしょうか(笑)。

―色々大変なこともあったと思います。

 上松 本当に……演者もスタッフも関わるみんなが苦悩しながら、様々な出来事を乗り越えています。ただ、もう歌って弾ける声優は当たり前、っていうのが「バンドリ!」なんですね。その「当たり前」をどうやってさらに自分らしく表現していくか、っていう段階にみんながたどり着いていると思います。

 今後は他も続いてくると思うし、そうなった時にじゃあ元祖「バンドリ!」はパイオニアとしてどうするか、というレベルでみんな戦いを挑んでいるんじゃないかなと。キャストさんの成長は若さもあって本当にすごく早いので、41歳の僕も振り落とされないように経験を生かさなければいけないと思っています。

―上松さんもキャストの方々を長く見守ってきました。

 上松 キャストさんと話していると、確かに娘みたいな感覚になっていますね(笑)。正直、彼女たちの姿を見ていると「自分でこうやりたい」という感情が生まれないんです。それはきっと子供に対する気持ちに近いですよね。あなたの人生なんだから自由に生きなさい、と無理に押し付けない。

 そういう「バンドリ!」の世界は木谷さんやスタッフのみんなで作ったものなんですけど、走り出している子たちにそう思えるのは親心なのかもしれませんね。でももし本当に彼女たちの父親だったとしたら、高校生の女の子が夢を持ってバンドに打ち込んで、青春を突っ走っている姿にたぶん驚かされると思うんですよ(笑)。逆に言ったらそれくらい大きなこと、大人が想像できないような素晴らしい視点で動いてくれているんじゃないかなと思います。

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