2着でも輝きは主役級 近藤誠一がシーズンまたぎ22戦連続ラスなし/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
2着でも輝きは主役級 近藤誠一がシーズンまたぎ22戦連続ラスなし/麻雀・Mリーグ

 大和証券Mリーグ2019・2月18日の2回戦で、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)が夢のある闘牌でファンを熱狂させた。

【映像】いまだ今期ラス知らず 近藤誠一、盤石の強さ

 試合はKADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)が、開局早々7万点オーバーという大量リードを築いて逃げ切り、近藤は2着フィニッシュだった。だが終盤になるほど、近藤の強さが際立つ展開となり、解説のU-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)にも「内川さんを追いかけようとしたあの手この手がトップより目立ってしまう」と言わしめた。

 東1局1本場では11巡目にタンヤオ・イーペーコー・赤・ドラ2をカン三万待ちでテンパイするもテンパイ崩し。15巡目にタンヤオ・リャンペーコー・赤・ドラ2でカン4索待ちというツモれば倍満となるテンパイを入れ直した。結果はトップ目だった内川がアガったが、近藤ならではの手順で最高打点に仕上げた男気には、ファンも「死闘って感じでいい」「心臓に悪い」「カッ!してほしい」と沸いた。

 さらに南3局では、セミファイナルに向けて必死に戦う赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)が索子のホンイツという親満級の大物手に向かう中、7巡目に七対子・ドラ2を9索待ちでテンパイ。これを索子があふれた鈴木から打ち取ると「白ポンの1000点で交わしにいく人も多いと思うんですけど、それをせずに最高の結果にしたのはすごいですね」と鈴木と2着争いをしていても、どっしりとした構えを見せ「味がありすぎて、近藤さんがことごとく予想の上を行っていますね」と朝倉を驚嘆させた。

 この日の1回戦では赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)が8試合連続連対となる9勝目を挙げ、個人スコア部門では首位の座を明け渡していたが、この2着で+11.8を積み上げ、村上に0.2ポイント差となる+414.1ポイントでぴたりと追走。22戦連続ラスなしで4着回避率100%を維持した。

 ファンの間では俳優の梅沢富美男に似ていることから、その一挙手一投足には「夢芝居」というコメントが飛ぶこともあるが、稀代のサウスポーの輝きは、2着目なのにまさに主役級だった。【福山純生(雀聖アワー)】

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