女性が「麒麟がくる」ソッポ…長谷川博己の“若き明智光秀”なぜ不評?

女性が「麒麟がくる」ソッポ…長谷川博己の“若き明智光秀”なぜ不評?

 長谷川博己(42)主演のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜夜8時)がパッとしない。

 16日放送の第5話は平均視聴率13・2%と、前回比0・3ポイントダウンだった。初回19・1%→第2話17・9%→第3話16・1%と右肩下がり(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

「初回は沢尻エリカの代役に起用された川口春奈に対する“ご祝儀”もあったので、2話目以降に数字が下がることは織り込み済みでしたが、まさかここまでとは……ぶっちゃけ、女性視聴者離れが激しいのが計算外でした」(NHK関係者)

 長谷川は、必ずといっていいほど“好きな40代俳優”の上位にランキングされる人気者。2016年に主演した映画「シン・ゴジラ」は大ヒット! 17年にはTBS日曜劇場「小さな巨人」で主演し、18~19年にはNHK朝ドラ「まんぷく」でヒロインの夫役と、キャリアは順調そのものだ。

「女性の好感度は相変わらず高い。スキャンダルもないから、CMだってドコモをはじめ大手ばかり。だから大河の主演にも抜擢された。“ハセヒロ”人気を当て込んでいたんですがねえ」と、前出のNHK関係者も首をひねるが、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「もうしばらくの辛抱でしょう」と、こう続ける。

「長谷川さんのブレークのきっかけになった10年放送のNHKの連ドラ『セカンドバージン』もそうですが、ファンの女性が長谷川さんに求めているものは、スーツが似合うクールな大人の男。ふだんは物静かなのに、時折見せる少年っぽさにキュンとくるわけです。要するに“ツンデレ”な長谷川さんを見たい」

 ところが、長谷川が現在「麒麟がくる」で演じているのは、明智光秀が10代ぐらいの若い時分。大人の男が垣間見せる少年っぽさに母性本能がくすぐられるのに、今はまだ少年っぽさが全開というわけだ。

「長谷川さんは顔も声も渋いだけに、ギャップが激しすぎる。それが〈カワイイ〉というファンもいますが、戸惑いを感じている女性視聴者が少なくないようです。たとえば同じ大河の『真田丸』で“童顔”の堺雅人さんが真田幸村の少年時代を演じた時には、それほど違和感を覚えませんでしたが、今の『麒麟がくる』の長谷川さんにはキュンキュンできない。とはいえ、物語が進んで“大人の光秀”になっていけば、女性ファンも戻ってくると思いますよ。それまでの辛抱でしょう」(山下真夏氏)

 裏番組が高視聴率のテレビ朝日系「ポツンと一軒家」、日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」という壁もある。果たして“ツンデレ”の長谷川で巻き返せるか。