嵐、新型コロナ感染拡大で北京公演中止…櫻井が『NEWS ZERO』で心境吐露「断腸の思い」

 人気グループ、嵐が17日、中国を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、今春予定していた北京公演を断念すると発表した。5人は中国版SNSの微博(ウェイボー)に登場し、会場が北京五輪のメインスタジアムだったことを明かした上で、「楽しみにしていてくださった皆さま、本当にごめんなさい」と謝罪。「生活が平穏に戻るよう祈ります」と呼びかけ、中国語でデビュー曲「A・RA・SHI」を歌う映像を流した。

 猛威をふるう新型コロナウイルスの余波が嵐の北京公演にまで及んだ。

 微博に登場したスーツ姿の5人は、神妙な表情で中国語を交えてあいさつ。続けて中国語の字幕を付け、櫻井翔(38)は日本語で、昨年11月に発表した今春の北京公演が、北京五輪のメインスタジアムだった北京国家体育場、通称・鳥の巣(8万人収容可能)で4月に開催予定だったことを明かした上で「今回は断念することになりました」と報告した。

 2008年以来の中国公演は年内で活動休止する嵐が現地ファンに感謝を伝える場だった。松本潤(36)は「僕らも楽しみにしていました」と無念さをにじませ、相葉雅紀(37)は「楽しみにしていてくださった皆さま、本当にごめんなさい」と謝罪した。

 先週撮影されたデビュー曲「A・RA・SHI」を中国語で歌う姿も公開。最後は全員がアイドルスマイルを見せ、中国語で「期待着能見到大家的那一夫(みなさんに会えるのを楽しみにしています)」と手を振った。

 櫻井はこの日夜、日本テレビ系「NEWS ZERO」に生出演。北京公演中止について「楽しみにしてくださっていたファンの皆さんの気持ちを思うと断腸の思い」と改めて心境を明かした。

 会場には北京五輪の開会式の取材で訪れたことがある。「個人的には、あの場でパフォーマンスできることを楽しみにしていた。今は嵐としてできることは何かということをメンバー、スタッフで日々考えつつ、1日も早い終息を願っているところです」と結んだ。

 ジャニーズ事務所もこの日、公式サイトで「苦渋の決断の末、このような結論に至りました」などと説明。ただ、外務省から起用された「日中文化・スポーツ交流推進年」の親善大使としての活動は継続するとし、「日本と中国の皆さまの交流がより深まりますよう、その架け橋となるべくできる限りの活動をさせていただきます」と誓っている。