現代の若い世代に寺山修司作品を問い続けるAPB-Tokyo 20周年を記念して上演する『レミング』の出演者を募集

引用元:デビュー
現代の若い世代に寺山修司作品を問い続けるAPB-Tokyo 20周年を記念して上演する『レミング』の出演者を募集

 若い世代に対しても、衝撃的な寺山修司作品を毎年発表し続け、今年結成20周年を迎えた劇団「APB-Tokyo」が、6月上演の舞台「レミング」への出演者を募集中。

 APB-Tokyoは2000年に旗揚げ。音楽の高木尋士/三木健が、激しくも切ない唄と音を奏で、演出の高野美由紀が、美しく情熱的なメロディーを舞台空間に構築してゆくスタイルで支持されている。

 20周年の今年、満を持して発表するのは、1982年、寺山修司の遺言とも言える、最後の演出作品となった大作『レミング』。人の内面を<壁>に見立てて、ストーリーが展開してゆく、現代に通じる作品だ。

 本来<壁>とは、閉鎖的、隔離的、保護的なもの。それは、世界を自分の中に閉じ込めておける、唯一の安心材料でもある。現代社会の中でも、学校、会社、劇場、スクリーン、公園、トイレ、ありとあらゆるものが<壁>の密室の中によって存在している。

 この作品では壁の消失によってあばかれてゆく内面神話の不安や希望を、劇場という壁の中で、APB-Tokyoのコンセプト『遊園地的劇空間』<エンターテインメント>に再生してゆく。

 募集しているのは16歳以上の男女。応募の締め切りは2月24日(必着)。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている。

■公演概要
20 th Anniversary Performance
「レミング」
作:寺山修司 演出:高野美由紀
【日程】2020年6月25日~30日(9ステージを予定)
【劇場】日暮里d-倉庫