【漫画】うちの犬ともし、話ができたら? 擬人化したワンコがかわいすぎ!

引用元:マグミクス
【漫画】うちの犬ともし、話ができたら? 擬人化したワンコがかわいすぎ!

 我が家の犬と、人間の言葉でコミュニケーションができたら……。そんな妄想がはたらく、創作マンガ『擬人化したうちのワンコがチョロい話』。Twitterに公開されると、読者からは「かわいくて癒やされる!」などの声があがっています。

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 作者の中村たいやきさん(@tiyk66)に、作品や普段の活動についてお話を聞きました。

ーー『擬人化したうちのワンコがチョロい話』についてお伺いします。中村たいやきさんが飼っていらっしゃる犬についてのお話ですか? 擬人化にあたってキャラ作りで工夫した点を教えて下さい。

 実は犬、飼ってないんですよね!(笑)。 けど、一昨年あたりに実家で友達のトイプードルを数週間預かったんですが、その子がもうあまりにもかわいくてすっかりハマってしまって。今の人生の目標は犬を飼うことです(笑)。

 擬人化にあたりキャラ作りで工夫した点については、犬のゆずちゃんは1歳のチワワの女の子なんですが、犬の1歳って人間で言うと15歳くらいでもう大人なんですよね。でも見た目は小学生くらいだし、そもそも犬だし(笑)。あまり子供っぽくなりすぎないように、けど犬らしいかわいさを残すようには工夫しました。

ーー作品に対して寄せられたコメントで、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 この作品のコメントで一番印象に残ったのは「犬ってお風呂こんな喜ぶか?」ですね。たぶんこんなにお風呂好きなワンちゃんってまれだと思います(笑)。 この辺が私が犬を飼ってないがゆえのファンタジー感だなと思いました。 【漫画】うちの犬ともし、話ができたら? 擬人化したワンコがかわいすぎ! AmazonでKindle版を購入可能『1×1/2-イチトニブンノイチ-』(中村たいやきさん提供) ーー中村たいやきさんがマンガを描き始めたきっかけと、プロデビューの経緯を教えていただけますか?

 大学生の頃に『東方プロジェクト』や『咲-Saki-』で二次創作を始めたのがきっかけです。どこからがプロデビューか、と言われるとうちの場合は少し難しいのですが……。大学を卒業した後は普通に就職をしました。

 当時は本当に趣味で描いていただけなので、プロになれるなんて全然思っていなくて。就職した後も趣味で二次創作を続けていたのですが、そのうちオリジナルの方にも興味を持ち始めて、pixivで『1×1/2-イチトニブンノイチ-』という漫画の連載を始めました。

 こちらの話は血のつながった実の母親に恋をしてしまう娘の話、というかなり特殊な恋愛マンガなのですが、テーマのインパクトもあってか、ありがたいことに1話投稿から大きな反響をいただきまして。

「このまま描いていればいつか出版社からお話が来るかな」と思って連載を続け、コミティアごとに新刊を出していそいそと待っていたのですが、これがまぁ全然来ない(笑)。やっているうちに生活費が底を尽きてきて(会社は仕事が忙しくなってきて連載が止まってしまったため、この時期には辞めていました)「なんとかしなければならない」と思ってamazonさんのkindle unlimitedというサービスで『1×1/2』の配信を始めたところ、kindleコミック無料本売れ筋ランキングにてなんと1位をいただきまして。

 これはもう本当に人生でも3本の指に入るくらいうれしい出来事でしたね! 連載当初から根強く支えてくださったファンの方々のおかげだと思います。それで、「さすがこれだけやってたらそろそろ出版社から連載の依頼来るのでは?」と思って待っていたんですけど、やっぱり来ない(笑)。とはいえこの時点ではすでに会員制のファンサイトの立ち上げなどもやっていて、kindleの収益なども合わせると生活するには困らない状況でしたので、その後は出版社との契約にはこだわらずに連載を続けていきました(ありがたいことにこちらのシリーズの連載は今年で5年目に入り、現在amazonさんで8巻まで刊行していただいています)。

 個人的には、この時点でもうすでにプロの意識で作品の制作をしてきたつもりです。が、実際に商業デビューのお話となりますと、2020年1月にKADOKAWAさんから刊行された『百合ドリル-自由研究編-』で初めて商業誌で1本描かせていただき、めでたくプロデビューとなりました。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 Twitterは今、マンガで創作活動する人間にとっては欠かせないツールだと思っています。読者の方は他のアプリを立ち上げたりデータをダウンロードしたりしなくてもマンガが読めるし、しかも無料。短ければ1ページで完結するし、ちょっとした空き時間を使ってサクッと読める。

 マンガってシリーズ物だとけっこう長いし、意外と読み始めるまでのハードルが高いんですよね。知らない作者さんだとなおさらで、私のようにマンガを仕事にしている人間でも知らない作者さんの長編にはなかなか手が出ない。

 その分、Twitterだと手軽にその作者のカラーを知ることができるし、描く側は従来よりももっとたくさんの人に自作品を知ってもらうことができる。これはTwitterには限りませんが、SNSって現代における読者と作品の出会いの場だと思っています。

 イメージとしては学校で休み時間に友達とマンガの回し読みをしている感じでしょうか。友達がRTしたマンガを読んで、ピンときたらそのアカウントをフォローしたり、作者の他作品を検索してみたり。

 我々描き手側としては、そういう場所でいかに「ピンときてもらうか」がとても大切なんだと思います。自分の好きなものや伝えたいことを、いかに短く面白くまとめるか。この技術は連載作品のような長編を作り上げる技術とはまた別のものなので、常に意識して鍛えていきたいと思うし、読者の方々がうちの長編作品に興味を持っていただける窓口になるような作品を今後も発表していけたらいいなと思っています。

 現在、当サークルでは上記でも紹介しました『1×1/2-イチトニブンノイチ-』という作品を同人作品として長期連載しておりますが、この作品を1巻から再編集して商業作品として出版したいと考えています。そのため、こちらの作品を取り扱ってくださる出版社さんを大募集しております。かなりニッチな内容の作品なので今後もこのまま同人で続けていくつもりでしたが、やはりひとりでできることには限界を感じているのが現状です。支えてくださっているたくさんのファンの方々の応援に答えるためにも、さらに愛される作品にしていくためにも、お力を貸していただけると幸いです。ご興味のある方は一度私までご連絡ください、よろしくお願いします! マグミクス編集部