『ウルトラマン』のスペシウム光線は、力道山をマネた!実は嫌々中に入っていた“初代”が明かす誕生秘話

引用元:テレ朝POST
『ウルトラマン』のスペシウム光線は、力道山をマネた!実は嫌々中に入っていた“初代”が明かす誕生秘話

“激レア”な体験を実際にした「激レアさん」をスタジオに集め、オードリー・若林正恭と弘中綾香アナウンサーがその体験談を紐解いていく番組『激レアさんを連れてきた。』。

2月15日(土)に放送された同番組では、「本当は嫌々中に入っていた初代ウルトラマンのスーツアクターで、ウルトラマンの動作から必殺技までその場のアドリブで作り出した人」こと古谷敏さんが紹介された。

フルヤさんは、なぜ嫌々中に入っていたのか? そして、動作や必殺技をどう生み出していったのか――?

そして、ウルトラマンをやっていた当時は全く顔を出していないにも関わらず、いまでは世界中で人気になった理由も明かされていった。 『ウルトラマン』のスペシウム光線は、力道山をマネた!実は嫌々中に入っていた“初代”が明かす誕生秘話 「スペシウム光線ポーズ」をする弘中綾香アナウンサー。

◆初代ウルトラマン自ら「スペシウム光線ポーズ」を考案!

映画が好きで、東宝ニューフェイスとして役者デビューしたフルヤさん。夢は恋愛映画の主演、好きな俳優は『エデンの東』『理由なき反抗』のジェームズ・ディーン。

しかし、高身長でモデル体型ゆえに、主役より目立ってしまう…と、役者としてはなかなか声が掛からなかった。

ある日、運命を変える出来事が…。プロデューサーから「ピッタリの役!」と、円谷プロの初テレビシリーズ『ウルトラQ』に登場する宇宙人・ケムール人の役をオファーされたのだ。

この役で高い評価を得たが、“着ぐるみ”を着て演技をするのは大変だったため「もう着たくない…」と考えていたフルヤさん。だが、ウルトラマンや怪獣などのデザインを手がけた成田亨(なりたとおる)さんに呼び出され…断れず、ウルトラマン役を演じるハメに!

いざ撮影を開始するも、日本では怪獣と闘うヒーローに前例がなく「動き」に関してノープランな状態…。フルヤさんが自分で、「動き」を考えることに。

まず、“敵とたたかうときの立ち姿”は…憧れのジェームズ・ディーンの立ち姿をマネ!「腰が低いからちょうど画角に収まる」とカメラマンからも好評で、結果これがあのウルトラマンの代表的な“構え”のポーズとなった。

さらに“スペシウム光線”もノープラン。撮影の台本のト書きにも「光線発射」としか書いていなかったため、最初はとっさにフルヤさん憧れのプロレスラー・力道山の必殺技「空手チョップ」を使ってポージング!

続けて「光線出すんだからちゃんと固定しないと。光線を合成できない!」と言われ…ただのチョップの形から、腕を固定するポーズに進化。あの「スペシウム光線」のポーズが完成した。