槇原容疑者、2年前押収のパイプに覚醒剤と唾液が付着…使用の疑いでも捜査

 シンガー・ソングライター、槇原敬之(本名・範之)容疑者(50)が覚せい剤取締法違反(所持)などの疑いで逮捕された事件で、約2年前に押収された吸引用とみられるガラス製パイプに微量の覚醒剤と唾液が付着していたことが16日、分かった。

 唾液からは同容疑者のDNA型が検出されており、警視庁組織犯罪対策5課は覚醒剤を使用した疑いもあるとみて調べている。槇原容疑者は約2年前に住んでいた東京・港区のマンションで覚醒剤0・083グラム、危険ドラッグのラッシュ64・2ミリリットルを所持したとして逮捕された。

 組対5課は、同容疑者が現在住む東京・渋谷区の自宅からもラッシュとみられる液体と、割れたガラス製パイプを押収しており、最近も使用していた疑いがあるとみて成分鑑定を進めている。

 槇原容疑者は2年前の所持容疑については大筋で認めているが、「長い間薬物は使っていない。検査しても使用反応は出ないと思う」などとも供述。逮捕後の尿の簡易検査は陰性だったが、組対5課はさらに詳細な検査を行っている。

 2年前は当時パートナーだった個人事務所の元代表(43)と港区に住んでおり、元代表が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された際、槇原容疑者に覚醒剤を譲渡したことを話したことが、今回の逮捕につながった。

 槇原容疑者は、元代表が逮捕される直前に個人事務所から解雇しており、パートナー関係も解消したとされる。現在の自宅では別の男性と同居しており、捜査関係者によると、この人物からも事情を聴いている。