英国王室の王位継承について知っておきたい6つのこと

引用元:ELLEgirl
英国王室の王位継承について知っておきたい6つのこと

英国の王位継承者には多くの特権が与えられているが、実は最近まで英国君主制の継承順位を形成した古い伝統による制限もあった。ジョージ王子ら新世代の継承者の誕生により、伝統の多くが変更されてきたが、次期君主となる王位継承順位第1位には依然として一定の習慣が残されている。英国の王位継承について知っておきたいことをご紹介。

【写真】英国王室の未来を担う! エリザベス女王のキュートなひ孫8人 英国王室の王位継承について知っておきたい6つのこと Photo: Getty Images

1. ラストネーム(名字)は必要ない

“王子殿下(His Royal Highness Prince)“や“王女殿下(Her Royal Highness Princess)“の称号を持つロイヤルファミリーは、姓を持つ必要がない。1917年以前、英国王室は属する一族や王朝の名前を使用していたが、その年にジョージ5世がファミリーの姓として「ウィンザー」を採用し、劇的な変化を起こした。

1960年には、エリザベス女王が夫フィリップ王配の名字である「マウントバッテン=ウィンザー」を子供たちの名前に反映させることを決めた。次期国王のチャールズ皇太子が就任時に変更しない限り、引き続き彼は「ハウス・オブ・ウィンザー」、孫たちは「マウントバッテン=ウィンザー」を使用することになる。 英国王室の王位継承について知っておきたい6つのこと Photo: Getty Images

2. チャールズ皇太子が初めてプレップ・スクールに通った王位継承者

チャールズ皇太子がロンドンにあるヒル・ハウス(プレップ・スクール)に入学したとき、彼は推定相続人として初めて家庭教師を持たない子どもになった。チャールズ皇太子とダイアナ元妃もこれにならい、ウィリアム王子とハリー王子をイートン校に通わせる前に、ウェザビーというプレップ・スクールに入学させた。ジョージ王子も同様に家庭教師ではなく、2017年9月からロンドン南西部にあるトーマス・ロンドン・デイスクールのトーマスバタシー校にて学んでいる。 英国王室の王位継承について知っておきたい6つのこと Photo: Getty Images

3. 男性という理由で女性より王位継承が優先されることはない

2013年、17世紀にさかのぼる法律が「王位継承法」のもとで改正された。この画期的な改正案では、継承の順位が性別ではなく出生の順位によって決定されることが宣言された。そのため、ケンブリッジ公爵夫妻の長男ジョージ王子が子供を持たなかった場合、第二子のシャーロット王女がいつの日か王冠を身につけるということ。これまで男子優先だった英国王室において、2018年4月に第三子で次男のルイ王子が誕生してもなお、シャーロット王女の王位継承順位が変わることなく、第4位が維持されたことは歴史に残る瞬間となった。