ジェームス・ブラウン「他殺」だった!?死後14年目に再捜査開始ムード

引用元:東スポWeb

 2006年に73歳で亡くなった“ゴッドファーザー・オブ・ソウル”ジェームス・ブラウンの死について、ここにきて他殺説が浮上し、ジョージア州の検察当局が検証に乗り出した。「他殺の証拠がある」と主張するある女性の証言がきっかけとなったが、主治医の一人が“あの医師”だったことも注目を集めている。

“ミスター・ダイナマイト”や“ナンバーワン・ソウル・ブラザー”などいくつもの異名を持ち、独特のファンクサウンドで知られたジェームスは死の前日から肺炎を発症し、クリスマス当日に同州アトランタの病院で死去。死因はうっ血性の心不全とされた。

 同州フルトン郡地方検察局は今後関係者らに聴取し、証拠となり得る証言などの検証をした結果、事件性があると判断すれば全面捜査を開始するという。

 今回の疑惑との関連は指摘されていないが、興味深いのはジェームスの主治医の一人だった人物が、コンラッド・マーレー医師だったことだ。

 同医師は“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンの専属医で、09年のマイケルの死をめぐり、多量の鎮静薬を投与して急性中毒で死なせたとして過失致死で有罪となった人物だ。

 一方、ジェームスの死亡証明書に署名したマービン・クロフォード医師は17年、CNNとのインタビューで「死因について、有害な薬物が投与された可能性がないかと、これまでずっと不可解に感じていた」と証言。

「急変過ぎた。ここまで容体が悪化するとは考えにくい状態だった…だが、その夜に亡くなった。一体この病室で何があったんだ?と疑わざるを得ない」との疑問を投げかけていた。

 そんな中、ジェームス他殺説を訴える歌手でジェームスのアシスタントだったジャック・ホランダーという女性が今週、同検察局を訪れ、刑事捜査を願い出たのだ。

 CNNによると、ジャックはジェームスの死に関して140人以上が証言した電子メールのコピーなど膨大な量の“証拠”を提出したが、内容についての詳細は、いまだ不明だ。14年の歳月を経て真実が明らかになるのか、今後が注目される。 東京スポーツ