槇原敬之容疑者、2年前自宅から薬物と吸引パイプ見つかっていた…2度目使用に余波広がる

槇原敬之容疑者、2年前自宅から薬物と吸引パイプ見つかっていた…2度目使用に余波広がる

 シンガー・ソングライター、槇原敬之容疑者(50)が覚せい剤取締法違反(所持)などの疑いで逮捕されて一夜明けた14日、余波はさらなる広がりをみせた。日本テレビ系「ヒルナンデス!」はテーマ曲を“封印”し、ラジオ番組は打ち切りが決定。同容疑者のSNSは閲覧できなくなった。また、警視庁が2018年に当時の自宅を家宅捜索した際、薬物とともに吸引用とみられるガラス製パイプが見つかっていたことも判明。同容疑者はこの日朝、送検された。

 午前8時47分。槇原容疑者を乗せた車が東京湾岸署から東京地検に向けて出発。報道陣約40人が集まり無数のフラッシュがたかれたが、後部座席はカーテンが閉められ表情はうかがえなかった。

 逮捕から一夜明けたこの日は、薬物との関係の“深さ”を裏付ける新たな事実が判明。

 警視庁は2018年春に槇原容疑者の当時の自宅マンションを家宅捜索し、覚醒剤0・083グラムと「ラッシュ」と呼ばれる液状の危険ドラッグ64・2ミリリットルを押収。その際に、吸引用とみられるガラス製パイプも押収していた。同パイプは覚醒剤をあぶって吸引する器具として使われることが多く、尿検査などで使用についても調べる方針だ。

 発見時、槇原容疑者は不在で、同居していた所属事務所元社長でパートナーでもあった男性(43)は押収された薬物について「槇原容疑者のものだと思う」と話をしていたという。男性はこのマンションで覚醒剤を所持したなどとして18年春に起訴され、有罪判決を受けている。

 元厚労省麻薬取締官の小林潔氏は、2年たったこのタイミングでの槇原容疑者の逮捕について、「『またやっている』という情報が入ったのでは」と推測。警視庁は同容疑者の認否を明かしていないが、仮に否認し、状況を知るただ一人の男性も否定した場合は起訴が難しくなるため「採尿して使用容疑も“プラス”にできればと考えたのでは」と話す。

 一方、日本テレビはこの日、「ヒルナンデス!」で使用していた同容疑者の手がけるテーマ曲「LUNCH TIME WARS」を別の曲に替えて放送。「今後使用する予定はありません」と“封印”を明言した。テレビ朝日系「じゅん散歩」では、テーマ曲「一歩一会」を米歌手、シェリル・クロウ(58)がカバーするビートルズの「ヒア・カムズ・ザ・サン」に替え、今後について「現時点で(一歩一会を)使う予定はない」と説明。bayfm「Who cares?」は打ち切りが決定した。

 昨年10月に槇原容疑者のデビュー30周年記念第1弾作品としてリリースされたカバー盤の発売元・ユニバーサルミュージックは、今後の対応について「検討中」とした。過去の作品を扱うレコード会社も捜査の推移を見守っている状態だ。

 逮捕を受け、ファンから残念がるコメントが寄せられていた槇原容疑者のSNSはこの日から閲覧できなくなり、閉鎖状態に。所属事務所は公式サイトで「この様な事態が生じましたことは、たいへん遺憾」とコメントを発表し、謝罪した。

 槇原容疑者の供述に注目が集まる。