荻原次晴、金メダリストの双子の兄に間違われ…“反骨心”が原動力だった現役時代

引用元:TOKYO FM+
荻原次晴、金メダリストの双子の兄に間違われ…“反骨心”が原動力だった現役時代

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。2月8日(土)の放送は、元スキー・ノルディック複合選手でスポーツキャスターの荻原次晴さんが登場しました。

◆全く興味がなかった“オリンピック”の舞台

丸山:まずは簡単にプロフィール紹介を。1969年生まれ、群馬県出身。双子の兄・健司さんとともに1994年からワールドカップに参戦。1995年の世界選手権では団体金メダルを獲得。1998年には念願の長野オリンピックに出場し、入賞。現役引退後はスポーツキャスターとしてメディアに多数出演し、スポーツの普及活性に取り組んでいます。今週は、“キング・オブ・スキー”とも言われるノルディック複合について聞きたいと思います。

荻原:よろしくお願いします!

丸山:ノルディック複合は、クロスカントリースキーとスキージャンプという2つの(競技の)総合成績で争いますけど、そのコンビネーションの難しさは?

荻原:(言うならば)クロスカントリースキーは、スキー板をはいたマラソン。スキージャンプは、あのレジェンド・葛西紀明選手の。わかるでしょう?

丸山:はい。あと、最近ものすごく飛ぶ選手がいるでしょ?

荻原:昨シーズン、世界ランキング1位の小林陵侑だね。

丸山:すごい。

荻原:ノルディック複合のルールはシンプルで、スキージャンプを飛んでからクロスカントリースキーで競うんだけど、箱根駅伝だと思ってもらえば簡単なの。

丸山:なるほど。

荻原:箱根駅伝って、往路の成績が良かった人から復路をスタートしているじゃない? ノルディック複合も、スキージャンプの成績が良かった人からクロスカントリースキーをスタートして、抜けば抜くほど成績が良くなっていく。

丸山:兄弟でやっていたけど、お兄さんの影響があった?

荻原:1992年アルベールビルオリンピックがあって、健司たちは(ノルディック複合団体で)金メダルを獲ったの。それで、スキージャンプは知っているけどノルディック複合っていう競技があるんだ!? という感じで、みなさんに知っていただいたんです。

丸山:じゃあ、健司さんのほうが先なんだ!?

荻原:そう、全然先。で、健司が金メダリストになって街を歩いているとキャーキャー言われて女の子たちに追いかけられるような一躍時の人となって。そんななか、僕も顔そっくりだからキャーキャー言われ始めて(笑)。

丸山:ハハハ……「俺、健司じゃないよ」って言ったらガッカリされた?

荻原:みんな「何だ、ガッカリ……」って(苦笑)。で、気持ちとしては、“俺がこんな思いをするのは、お前(兄)のせいだ”って思い始めるじゃない、良くないんだけど。ある日、声をかけられたときに「僕は、双子の弟なんです」って言ったら、「嘘つくな、お前は健司だろ。テレビで応援していたのに嘘つき」って言われて“カチ~ン”ときて。“いつか見てろよ”と思って、僕もオリンピックを目指すことになった。

丸山:そうなんだ!?

荻原:だから最初はオリンピックに全然興味なかったんです。

丸山:それは知らなかった。