米津玄師『Lemon』が日米初「ビルボード」連覇!同一曲で快挙

 シンガー・ソングライター、米津玄師(28)の「Lemon」が総合音楽チャート「Billboard Japan Hot 100 of the Year 2019」を2年連続で受賞したことが5日、分かった。同一曲の連覇は米国のビルボードを含めて初の快挙。同曲は昨年3月のリリース後もヒットが続き、今年は“史上最速”で300万ダウンロードを達成。NHK紅白歌合戦の2年連続出場に向けた期待感も高まっている。

 圧倒的な人気を誇る「Lemon」の勢いが止まらない。この日発表された2019年の総合音楽チャート「Billboard Japan Hot 100」で連覇を達成した。

 ネット配信など音楽の多様な楽しみ方が定着した08年にスタートした同チャートでは、CD売上だけでなく、ダウンロードや動画再生数、ラジオでのオンエアやカラオケ人気などを加味。同一曲の2年連続受賞は初で、60年の歴史を持つ米国の「Billboard Hot 100」を含めて初の快挙を達成した。

 米津の切ない歌声が響く「Lemon」は昨年1月期のTBS系「アンナチュラル」の主題歌。同3月14日のCD発売に先駆け、同2月12日から配信するなど、ネット時代に対応した戦略で曲の魅力を発信してきた。

 昨年、白組で初出場した紅白でも熱唱して話題に。その結果、ミュージックビデオは現在、日本最多の4億9000万再生を突破。オリコンのカラオケランキングでは史上最長の85週連続1位を記録するなど、平成から令和の新時代を迎えても、高い作品性が支持されている。同曲は、同じくこの日発表された「レコチョク年間ランキング2019」のダウンロード部門でも2年連続で2冠を達成した。

 今回の「Billboard Japan Hot 100」では、ラグビーW杯とともに盛り上がったTBS系「ノーサイド・ゲーム」の主題歌「馬と鹿」が5位で、米津がプロデュースした菅田将暉(26)の「まちがいさがし」(6位)と小中学生ユニット、Foorinの「パプリカ」(7位)もランクイン。トップ10に米津関連の4曲が入った。

 米津は「とても光栄です。この曲(『Lemon』)を作ったのが遠い昔のような気分でいます。これからも続くであろう長い人生の中で、このような得難い経験をさせてもらったことに感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。日米通じた初の偉業を糧に、2020年も精力的な活動を続ける。