ノムさん 死去22日前に語る 「徹子の部屋」追悼回で沙知代さん振り返る

引用元:中日スポーツ
ノムさん 死去22日前に語る 「徹子の部屋」追悼回で沙知代さん振り返る

 女優黒柳徹子(86)が司会を務めるテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後0時)が12日放送され、11日に虚血性心不全により84歳で亡くなった元プロ野球監督の野村克也さんが出演した。テレ朝は野村さんの訃報を受け、放送内容を野村さんの追悼回に差し替えると11日に発表していた。

【写真】思い入れのある背番号で…

 同回は野村さんが亡くなる22日前の1月20日に収録され、野村さんと息子の克則さん(46)が出演したが、まだ放送されていなかった。

 野村さんは番組で、3年前に亡くなった妻・沙知代さんに触れ「あまりにも存在感が大きかった。なかなか忘れることは難しい」と語った。「おれを見送ってからにしろよ」と話していたが、沙知代さんは「そんなの分かんないわよ」といつも言っていたという。「典型的なかかあ天下だった」と苦笑いした。

 沙知代さんが亡くなった時を振り返り「5分の出来事だった」と説明。沙知代さんが応接間で具合が悪そうにしていたので「背中をさすって『大丈夫か?』と言って、(沙知代さんが)『大丈夫よ』と言ったのが最後。大丈夫じゃなかった。救急車が来た時にはあの世にいっていた。急死ですよ」と話した。

 亡くなる前日に沙知代さんが「手を握って」と言ったといい「そんなことは今まで一回もなかった。『どうしたんだ』といったくらい。でも『手を握って』と言うんですよ。おかしいなと思ったが、既に予感していたんでしょうね」と死が近づいていた沙知代さんを思いやった。沙知代さんの急死に「心の準備がまったくできていなかった。しばらくの間、心の整理がなかなかつかなかった」と吐露した。

 沙知代さんと親子げんかが多かったという克則さんは、沙知代さんの教育を「厳しかった。スパルタみたい」と明かした。