桂文枝、野村克也氏は「本当にユーモア溢れる人でした」

桂文枝、野村克也氏は「本当にユーモア溢れる人でした」

 南海(現ソフトバンク)の捕手として戦後初の三冠王に輝き、南海、阪神、ヤクルト、楽天の監督として3度の日本一に輝いたサンケイスポーツ専属評論家の野村克也(のむら・かつや)氏が11日、死去した。84歳だった。

 落語家の桂文枝(76)の話「つい先日テレビで監督を見たように思ったのに、まさか急に訃報を聞くとは。昔、ある雑誌で阪神の特集を組んだ時、頼まれて監督の似顔絵を描いたことがありました。例のニタニタした顔で喜んでいただきました。名球会の仕事でよくご一緒させていただきましたが、監督ほど、唯我独尊マイペースを貫いた方はいませんでした。阪神を率いた名伯楽が村山実さん、星野仙一さん、と続いて鬼籍に入られたのが残念でなりません。本当にユーモア溢れる人でした。奥さんからプレゼントされた高級時計をなくした時、『人の時計が気になって気になって、仕方なかったよ』と苦笑いしておられた顔が忘れられません。合掌」