せんだみつお、野村夫妻の思い出語る「まさか名前を出しただけで怒られるとは…」

 タレント、せんだみつお(72)が11日、「野村さんとは3度ほど食事の席でご一緒させていただきました」と、虚血性心不全で死去した野村克也さん(享年84)をしのんだ。

 強く印象に残っているのは以前、元プロレスラーで元参院議員、アントニオ猪木氏(76)の誕生パーティーの司会をしたとき。招待席に野村さんと故沙知代夫人の姿もあった。

 巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(83)とも親しいせんだ。マイクを通して「猪木さん、きょうはおめでとうございます。ちなみに、2月20日は長嶋茂雄さんと同じ誕生日です」と笑顔で紹介したところ、沙知代さんはカンカンに怒った。

 呼びつけられたせんだは「あなたね。なんでうちの亭主がいる前で、長嶋さんの名前を出すのよ!」と本気で叱られたという。野村さんは沙知代さんが怒るのに任せたままダンマリ。夫妻は途中で席を立ってしまったという。

 せんだは「長嶋さんと野村さんが永遠のライバルであることは知ってましたが、まさか名前を出しただけで怒られるとは…。沙知代さんは芯からご主人思いだったんですね」としんみり。その後、別の機会に野村夫妻と食事を共にしたとき、「野村さんが沙知代さんの話をうん、うんとうなずく姿がほほえましかった」となつかしそう。

 「今ごろは沙知代さん、『せんだのやつ、余計なこと言ってたわよね』と野村さんと思い出話に花を咲かせているかもしれませんね。ご冥福をお祈りします」と語った。