引用元：スポーツ報知
俳優の佐藤浩市（５９）が１０日、大阪市内で主演映画「Ｆｕｋｕｓｈｉｍａ５０（フクシマフィフティ）」（３月６日公開、若松節朗監督）の試写会舞台あいさつに火野正平（７０）と出席した。
東日本大震災で大きな被害を受けた福島第１原発で、命がけの作業を続けた現場職員たちの物語。事故対応の最前線で奮闘した当直長の伊崎利夫を演じた佐藤は「話をいただいた時は正直危険。まだ早いと思った。でも、現地職員の方を描きたいということで一緒に走りました」と出演を決めた。また、火野は防護服にマスク、酸素ボンベを背負って走る作業員役に「３週間くらい同じセット、男ばっかりの中にいたらむさくるしい」と冗談を言いながらも「逃げられないなら戦おうぜと。あそこにいた人たちもそうだったんだろうな。自転車で２年後に福島に入っていくと、沿道の人が『火野さん頑張って』て。日本人は美しいな。強いなと思った。日本はどこ行っても被災地」と話した。
佐藤と火野は３０年来の付き合いがあり、佐藤は「この役を火野さんが引き受けてくださった時に、気持ちの上で助かった。ありがたかった」と感謝。火野も「やんちゃだけど、いい男なんだ」と佐藤を持ち上げ笑わせた。佐藤は「負の遺産で終わらせない、次の世代へバトンを渡したい」と力強く語った。 報知新聞社
