“演歌男子の新星”19歳、青山新に贈った山本譲二の言葉

引用元:夕刊フジ

 「ここ数年、演歌界の潮流が明らかに変化していますね。女子から男子へのシフト。そしてイケメン歌手の台頭です」

 レコード会社関係者が伝える、近年じんわりと活況づく“演歌男子業界”にまた新星が現れた。

 5日、「仕方ないのさ」を引っ提げてデビューした19歳の新人、青山新。氷川きよし(42)や山内惠介(36)を輩出した作曲家の水森英夫氏の元で「5年間修業を積みました」(青山)と歌心を鍛え仕込まれた逸材。レコード会社「テイチクエンタテインメント」創立85周年と、芸能事務所「芸映」の創立60周年を背負う記念アーティストだ。

 デビュー直前、お披露目会が開かれた。

 「プレッシャーはありましたが、周りの人が『幸せなことだ』と言ってくれるので、いいほうにとらえています」と堂々とした歌いっぷり。デビュー作は恩師水森メロディーの口ずさみやすい楽曲で「デビュー曲から勝負曲」と期待度も高い。哀愁を帯びた歌声が曲に合う。

 細身の体形にアイビー風の紺のブレザー姿が映える。母性本能をくすぐる雰囲気は年上の女性ファンが放っておかないだろう。

 お披露目会にはレコード会社の先輩、山本譲二(70)が激励に駆けつけた。手には85周年を記念した85本の青いバラ。青山の旅立ちを祝福する青だ。山本のはなむけの言葉がふるった。

 山本が若い頃、御大・北島三郎(83)に芸能界で生き延びる秘訣(ひけつ)を問うと「そんなものはない。あるとしたら人間性かな」との答えが。ありきたりとは違う物差しを求められる芸能界だが、最終的は「人間性」。その心を山本は「いろんな人にかわいがってもらわないとダメ。そのためには人間性が大事になる」と伝えた。

 さらに「1枚でもいい、CDを売り倒す。根性でね」と泥臭いキャンペーンを期待した。

 目標にNHK紅白歌合戦への出場を掲げる。青山も「氷川さんや山内さんのように出場できるように頑張りたい」と明かす一方、「地元の(千葉の)浦安でコンサートを開きたい」と付け加える。それ以上に「すごいやつが出てきたってなるよう、1曲1曲を大事に、感動していただけるように歌っていきたい」と表明した。

 その行く手に幸あれ。