芸能事務所8社が史上初ドラフト、華原朋美「芸能界は甘くない!」

芸能事務所8社が史上初ドラフト、華原朋美「芸能界は甘くない!」

 大手芸能事務所8社が参加したドラフト制オーディション「TGC AUDITION 2020」が9日、東京・品川プリンスホテル クラブeXで開催された。プロダクション尾木から特別審査員として出席した歌手、華原朋美(45)は、選ばれた金の卵たちに「芸能界はそんなに甘いところではない。私もいろいろあって“波あり谷あり”」と波瀾(はらん)万丈の経験談を交えながら朋ちゃん流の金言を授けた。

 日本最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」がプロデュースする同オーディションは、所属契約の交渉権を懸けた初のドラフト制で、賛同した8社が参加。候補者35人の中からスターを発掘すべく、尾木プロの特別審査員として出席したのが昨年8月に第1子男児を出産した華原だ。

 同12月にディナーショーで復帰したが、報道陣の前に姿を見せるのは初。ゆったりしたワンピース姿で審査に臨む子供たちを優しく見守り「親の気持ちでかわいいな~と思って見ていました」とママ目線で語った。

 ドラフトでは他社と競合することなく2人を獲得。選ばれた原石たちへコメントを求められると「芸能界はそんなに甘いところではないし、いいことばかりではない」とピシャリ。過去に度重なるトラブルや休養などで世間をにぎわした経験を持つだけに、「私もいろいろあって“波あり谷あり”。それでもこうして立っていられるのはファンの皆さまのおかげ。ファンの皆さまを大切にして、努力を怠らなければ自信を持って前に進めると思う」と“朋ちゃん節”でエールを送った。

 華原から1位指名を受けた加蘭(からん)桃子さん(12)は「芸能界は谷あり山ありで…。気を抜かないように頑張りたい」と先輩の言葉を引用して抱負を語ると、華原が「本当にそうなの」と念を押して笑わせる場面もあった。

 さらに15歳のデビュー当時を振り返り、「オーディションを受けても落ちてばかりでしたが、ある方と出会って急に運命が変わったので、落ち続けても運命は変わるときは変わる」としみじみ。最後は「今は息子が育っていますし、幸せいっぱい!」と充実の笑み。華原に続くスターが誕生するか注目だ。