玉木宏、40代「攻めていきたい」…心の支えは妻・木南晴夏

引用元:スポーツ報知
玉木宏、40代「攻めていきたい」…心の支えは妻・木南晴夏

 俳優の玉木宏(40)がスポーツ報知のインタビューに応じ、不惑の誓いを立てた。98年に俳優デビュー。22年間を第一線で走り続けるが、今年は映画「HOKUSAI」(5月29日公開、橋本一監督)を始め、多数の出演作が控える。節目の年齢を迎え、「一歩踏み出さなければ何も始まらない。攻めていきたい」。食わず嫌いをせず、積極果敢な一年にすることを約束した。

 ますます男らしさに磨きがかかる。醸し出す雰囲気、ダンディーな声、スタイリッシュな着こなし、玉木には気品と大人の色気が漂う。

 「『不惑』の意味は、物の考え方に迷いがないこと、その道を迷わず進むということだと思う。これまで積み上げてきたものが、自信に変わるといい。ちゃんと地に足をつけて、しっかりと歩んでいきたい」

 誕生日を迎えた際、母親の偉大さ、存在の大きさを改めて思い知ったという。「母親が40歳の時、僕は20歳になっていて東京で働いていた。同じ年齢になり、そのぐらいの子供がいたことを想像すると、自分はまだまだ。母親はよくやっていたなと痛感しました」

 16歳の時、地元の愛知・名古屋市内で所属事務所にスカウトされた。高校卒業後に上京し、98年にテレビ朝日系「せつない」で俳優デビュー。21歳の時に出演した映画「ウォーターボーイズ」(01年)で注目を集め、NHK連続テレビ小説「こころ」(03年)で飛躍につなげた。

 「20歳、30歳、40歳を、『節目』と思うのは大切なこと。それを目標にして積み重ねていけるから」

 俳優の扉を開けた10代、がむしゃらに突き進んだ20代、地盤固めの30代。映画化されたフジテレビ系「のだめカンタービレ」(06年)、TBS系「あなたには帰る家がある」(18年)など各年代で話題作に出演。「のだめ」の千秋、NHK連続テレビ小説「あさが来た」(15年)の新次郎など当たり役にも巡り合った。

 「20代は勢いだけという感じ(笑い)。ただ、勢いもすごく大事で(当時は)根拠のない自信があった。気づけば、あっという間でしたね。30歳になって一度立ち止まって『自分が何が足りない?』を考えた。地盤を固めるため、最も重要な10年間になった」と回想。「一つ一つのお仕事がつながって『今』がある。40代はその延長線。『何が必要か』をチョイスして、深掘りしてやっていきたい」

 私生活でも大きな変化があった。18年6月に女優の木南晴夏(34)と結婚し、伴侶を得た。結婚後の生活について、「責任も増えますし、ありがたいことも多いです」と笑みがこぼれる。同じ俳優業を仕事にするため、プラスに作用する面も多い。

 「作品や監督、キャストの話だったり、(話題を)理解してくれるのは大きいですね。一般の方なら理解してくれない部分を共通認識できるのは、心の支えになります」

 今年は映画「HOKUSAI」(柳楽優弥主演)の喜多川歌麿役や、情報解禁を控えたドラマ、映画が多数ある。「一歩踏み出さなければ何も始まらない。攻めていきたいですね」。攻撃は最大の防御―と言わんばかりに、40代は攻めの姿勢で取り組むつもりだ。

 「年齢のことは気にせず、やりたいことに触れてみようと思う。合わなければやめればいいだけ。守ることも大変だけど、攻める方が楽だったりもするので」

 好奇心旺盛に、アグレッシブに役と向き合っていく。(加茂 伸太郎)

 ◆玉木 宏(たまき・ひろし)1980年1月14日、愛知・名古屋市出身。40歳。98年俳優デビュー。2004年にWOWOW「恋愛小説」でドラマ初主演。06年NHK「氷壁」で連ドラ初主演、同「功名が辻」で大河初出演。13年「ホテル マジェスティック~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~」で初舞台初主演。14年NHK「桜ほうさら」で時代劇初主演。特技は水泳。趣味はカメラ。身長180センチ。血液型A。 報知新聞社