海老蔵、團十郎襲名披露で「勧進帳」「助六由縁江戸桜」「暫」など「歌舞伎十八番」

引用元:スポーツ報知
海老蔵、團十郎襲名披露で「勧進帳」「助六由縁江戸桜」「暫」など「歌舞伎十八番」

 歌舞伎俳優の市川海老蔵(42)が7日、都内で5月から3か月連続で行われる「13代目市川團十郎白猿襲名披露公演」(東京・歌舞伎座)の演目を発表した。

 歌舞伎界最高とされる大名跡の襲名披露は、市川宗家に伝わる「歌舞伎十八番」から「勧進帳(かんじんちょう)」「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」「暫(しばらく)」など名作ばかり。海老蔵は「伝統をレガシーとして残していく」と語った。

 昨年1月の襲名会見から約1年、「役に向き合う姿勢が変わってきた」と意識の変化を強調。これまで支えとなっていた父・12代目市川團十郎さん(享年66)、妻・麻央さん(享年34)がいない状況を「心細いですよね」と本音をこぼす場面もあった。

 8代目市川新之助を襲名する長男・堀越勸玄(かんげん)くん(6)は6月の「外郎売(ういろううり)」で新之助としての初舞台を踏む。昨年7月に海老蔵との親子共演で同演目を経験しているが、今回は独り立ち。海老蔵は「相当高いハードル」と気遣いながら「役者になってきた。『やってやるぞ』という感じ」と息子の成長ぶりに目を細めた。勸玄くんも「結構難しそうだなと思います。頑張ります」と元気いっぱいに意気込みを語った。

先人に及ばず 伝統を継承ながら独自色も発揮する。名前に「白猿(はくえん)」を付けたことは「まだ先人たちに及ばないことを忘れないため」と説明。「市川宗家といえども安泰ではない。13人目で原点回帰。新たな一歩を踏み出したい」と思いを明かした。

 ◆襲名披露興行の演目

 ▼5月(3~27日、15日休演)【昼の部】「勧進帳」【夜の部】「口上」「助六由縁江戸桜」

 ▼6月(1~25日、12日休演)【昼の部】「口上」「暫」【夜の部】「外郎売」「勧進帳」

 ▼7月(1~20日)【1部】「押戻し」「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」【2部】「山姥(やまんば)」「景清」【3部】「助六由縁江戸桜」

 ※新之助は6、7月のみ出演。共演者は後日発表する。 報知新聞社