髪を黒く染め“卒業発表”…松井珠理奈が語り掛けた想い 「センターを任せられる存在も増えてうれしい」10・5にラスト公演

引用元:中日スポーツ
髪を黒く染め“卒業発表”…松井珠理奈が語り掛けた想い 「センターを任せられる存在も増えてうれしい」10・5にラスト公演

 人気アイドルグループSKE48の松井珠理奈(22)が同グループから卒業する。名古屋市・栄の劇場公演で本人が発表した。卒業コンサートは9月26、27日に名古屋の日本ガイシホールで、卒業公演はSKE12周年記念公演でもある10月5日に行う。1期生として2008年にSKE48入りした珠理奈は、18年にナゴヤドームで行われた選抜総選挙で1位に輝くなど、絶対的エースとして引っ張ってきた。

【写真】松井珠理奈がコンサートで倒れメンバーに運ばれる

 客席はショックで静まりかえっていた。ステージ上から珠理奈はこう語りかけた。

 「センターを任せられる存在もどんどん増えてきて私はうれしいです。私も勇気を振り絞って一歩を踏み出したいと思います。私はSKE48を卒業します」

 この日のために髪を黒く染めたという珠理奈。涙はない。貫禄さえ漂った。

 「厳しい時代もあった。ごめん、ごめんね。必死にSKEを何とかしたかったの」

 2008年に名古屋・栄に誕生したSKE。その中にランドセルを背負う11歳の小学生の珠理奈がいた。彼女がいたから、世界展開を繰り広げるAKBグループの今があると言っても過言ではあるまい。

 「がむしゃらにやってきて気付いたら10年。そんなにできると思わなかったし、SKEが10年続くとも思わなかった」と振り返ったことがあるが、それが実感だろう。

 毎日3時間に及ぶレッスンに耐え、5歳上の松井玲奈と「W松井」を確立。2年目に紅白歌合戦に出場し、3年目には東京進出するなどAKBの妹分的な存在だったSKEをライバルにまで押し上げた。

 12年には活動拠点が専用劇場となり、さらに人気は上昇。珠理奈は13年9月の「選抜じゃんけん大会」で初優勝し、AKB48のセンターの座を手にする幸運にも恵まれ、「本当のセンターとして認めていただけるよう頑張りたい」と話した。

 それが実現したのは18年7月、ナゴヤドームで行われた「選抜総選挙」。珠理奈が念願の1位を獲得し、2位にはSKEの須田亜香里が入る快挙となった。 髪を黒く染め“卒業発表”…松井珠理奈が語り掛けた想い 「センターを任せられる存在も増えてうれしい」10・5にラスト公演 涙のメンバーに声をかける松井珠理奈  まだ22歳。卒業には早すぎる。だが、長い活動による蓄積は大きかったようで、体調不良により2度にわたって活動を休止した。だが17年に同期の大矢真那が卒業したことで、「自分もそろそろかな」と意識しはじめたという。

 SKEとしての活動は10月5日が最後になるが、その後は目標としてきた女優、さらにタレントとしてテレビ番組のロケなど活動の場を広げる予定だ。