実はきつい「5000円」ルール! 「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅4」

引用元:夕刊フジ

【大人のTVプレビュー】

 お笑い芸人、千原ジュニアが地方ロケで、タクシーに乗りまくるという番組。かつての“ジャックナイフ”との異名を持ち、とがっていたころのジュニアではまずあり得ない企画だが、なぜかすっかりいじられキャラになった今では逆にはまるから面白い。

 「いい旅・夢気分」や「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」など数々の旅番組をつくってきたテレビ東京ならではの番組ともいえるだろう。タクシーに乗るためには、否応なく地元の人と触れあわなければならない。これぞ、旅ロケの神髄だ。

 番組のルールはたった2つ。ひとつは「タクシーは地元の人に呼んでもらわなければ乗れない」というもの。最近はタクシーの配車アプリが結構地方まで浸透している。実際、記者の実家(兵庫県のベッドタウンだが、結構山間)でも使用することができたほど。

 しかし、そんなものを使っては番組は成立しない。ということで、地元の人に呼んでもらうというルールがあるのだろう。とはいえ、田舎は侮れない。タクシーを呼んでもすぐには来ないのだ。だから、待ち時間には地元の人たちと触れあうしかないということ。

 もうひとつのルールが「1回5000円分しか乗れない」ということ。実はこれがきつい。普段住んでいるところで、タクシーを利用したことがあれば、5000円でどこまで行くことができるか、だいたい見当がつくというもの。

 だから、ここで降りずに先に進むと、タクシーが拾いにくくなるとか分かるのだが、知らない土地だとそれができない。気がつくと、5000円に達し、あわてて「すいません、ここで降ります!」となる。

 民家が点在するならましだが、見渡す限り何もない山中での降車となると、待ち受けるのは過酷な徒歩だ。今回は日本海側の青森県深浦町から太平洋側の八戸を目指す旅。ゲストは古舘伊知郎。さて、どんな旅になるか。(F)