人を傷つけない“優しい笑い”がトレンド『2020年 ネクストブレイクランキング~芸人編~』

引用元:オリコン
人を傷つけない“優しい笑い”がトレンド『2020年 ネクストブレイクランキング~芸人編~』

 『M-1グランプリ2018』王者・霜降り明星が突破口を開き、お笑い界にニュージェネレーションの台頭を期待する空気が高まっている。様々な賞レース、若手にフォーカスしたネタ番組から、自らの腕一つで次々に名乗りを上げる若手芸人たち。そんな中からオーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」が、今年エンタメ界で大きなステップアップが期待される『2020年ネクストブレイクランキング』を発表。芸人編では、『M-1グランプリ2019』で王者となったミルクボーイが1位に選ばれた。

【ランキング表】注目の若手芸人をチェック!『2020年度 ネクストブレイク~芸人編~』TOP10

◆コーンフレークを売り切れに! 磨き抜かれた「リターン漫才」

 1位に選ばれたのは、やはりというか当然というか『M-1グランプリ2019』優勝の印象が鮮烈なミルクボーイ。「M-1で優勝したし、準決勝のコーンフレーク、決勝の最中のネタが面白かった」(岡山/10代/女性)「コーンフレークが売り切れたと聞いたから」(広島/50代/女性)「とにかくM-1面白かったです。コーンフレ―ク、最中、買いました。もっとテレビに出て下さい」(栃木/50代/女性)「M-1で優勝したから。久しぶりに納得のいく優勝だった」(東京/30代/女性)と、『M-1』で披露した二つのネタの完成度と完璧なパフォーマンスで視聴者を完全に虜にした。

 M-1で披露したのは、駒場孝が「オカンが忘れたモノの特徴」を振り続け、内海崇が「〇〇やないか!」「○○ちゃうやないか!」と、偏見に満ちた言葉とともに肯定と否定を繰り返し、笑いがエスカレートしていく「リターン漫才」と称するネタ。「定型的なやりとりをベースにしているお笑いは多くあるが、特別面白かった」(香川/20代/女性)「フォーマットを発明したので、色々なところで応用が利きそうだから」(東京/40代/男性)「完全なる漫才と誰かが言ってたけど、本当それ。昔からある感じなんだけど新しい。ひたすら笑える」(群馬/50代/女性)と、シンプルながら奥が深い構成に称賛が集まる。加えて「誰も傷つけない漫才は、サンドウィッチマン以来のブームだと思う」(東京/40代/女性)「ネタも誰かをディスることなく身近な事からの笑いで好感度が高いです」(愛知/40代/女性)と、ディスりやイジり、自虐に頼らない“優しい笑い”の潮流に合致していたことも勝因だろう。

 元々先輩芸人達から実力を高く評価されていたコンビなので、M-1優勝による圧倒的な認知は大きなチャンス。今後のブレイクに向けてはネタ以外の部分の勝負となるが「大阪のテレビ番組の前説を頑張っていた話を聞いているので、ぜひブレイクしてほしい!」(兵庫/30代/男性)「片方が現代的な容姿で、片方が昭和的な容姿なのも面白かった」(埼玉/30代/男性)「謙虚さがあること」(大阪/40代/男性)「ラジオのフリートークも面白いので」(大阪/40代/男性)「人柄も好感が持てるので、人気者になってほしいです」(大阪/40代/女性)と、応援したくなる要素は充分。さらに「個人的にはボディビルでの実績のある駒場の筋肉も前面に出してほしい」(大阪/40代/男性)「ボケの人にボディビル需要」(神奈川/40代/女性)と、駒場の“筋肉方面”でのブレイクに期待する声も多く寄せられた。