DinoJr.『RWY ft. 吉田沙良』のテーマは? 孤独を感じる瞬間に“信じたい”こと

引用元:J-WAVE NEWS
DinoJr.『RWY ft. 吉田沙良』のテーマは? 孤独を感じる瞬間に“信じたい”こと

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)のワンコーナー「SONAR TRAX」。J-WAVEがプッシュしている楽曲の中から毎日1曲をピックアップして掘り下げ、今聴くべきアーティスト、ネクストブレイクアーティストを紹介。2月3日(月)のオンエアでは、DinoJr.の『RWY ft. 吉田沙良』をピックアップ!

強烈なグルーヴのある音楽を作っていきたい

1991年、千葉県生まれのシンガーソングライター・DinoJr.。台湾人の父と日本人の母の間に生まれ、幼少期を台湾で過ごした。1月にリリースされたアルバム『2091』の収録曲『RWY』が、J-WAVE SONAR TRAXに選出された。この楽曲には、ものんくる・吉田沙良がフィーチャリングで参加している。DinoJr.は、どんな音楽に影響を受けてきたのだろうか。

DinoJr.:ブラックミュージックに影響を受けたポップスを作っています。16歳のときに聴いたスティーヴィー・ワンダーから影響を受けてその世界に没頭し始めて、ディアンジェロ、エリカ・バドゥ、ザ・ルーツなどネオソウルにハマって、今もその影響を受けた音楽を作っています。僕は、作詞作曲、アレンジまでセルフプロデュースで制作を進めることが多いので、プリンス、ディアンジェロ、アンダーソン・パーク、ルイス・コールなど、セルフプロデュース型のアーティストの生き方をリスペクトしていて、彼らのように強烈なグルーヴのある音楽をこれからも作っていけたらと思っています。

苦悩が詰まったバックグラウンドも感じながら聴いてほしい

DinoJr.は、1月22日にニュー・アルバム『2091』をリリースした。同作について訊いた。

DinoJr.:僕の生まれた年が1991年なので、そこから100年経った年、僕が100歳になったときという意味でこのタイトルを付けました。「100年後にはどんな景色が広がっているだろう」という表向きな意味と、この『2091』は周りに評価されない苦しい時期に作っていて、その現状に少しふてくされて、「100年後には絶対評価されているだろう」という思いを込めてつけたタイトルです。そんな苦悩が詰まったバックグラウンドも感じながら、聴いてもらえればと思います。

このアルバムには、石若駿(CRCK/LCKS)やジャズピアニストの宮川 純、磯貝一樹、リベラル(a.k.a.岩間俊樹 from SANABAGUN.)、吉田沙良(ものんくる)などのゲストが参加している。どのような経緯で一緒にやることになったのだろうか。

DinoJr.:最初から意図したわけではないです。このアルバムは、基本的に僕のMacBookで制作を進めていて、MacBookを持って色んな人のところに行けたんです。気になる人のところに行って、その人のところでレコーディングをするということを重ねた結果、盛り沢山のゲストで、かなりカラフルな色合いの作品になりました。僕はジャズセッションに遊びに行くことが多いのですが、そこにいるブラックミュージックやソウル、ファンク、ジャズが好きな人たちと一緒に作ったという側面が大きいので、バリエーション豊かな作品になったかなと思います。