自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反の罪に問われた女優沢尻エリカ被告（33）の判決公判が6日、東京地裁（滝岡俊文裁判官）で行われ、懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡された。
沢尻被告は先月31日の初公判時と同様に、上下黒のパンツスーツで、髪はポニーテールに結び、やや口紅は薄くした状態で一礼して出廷。判決を読み上げられる際は、正面の裁判官を見つめながら、何度もうなずいた。
起訴状によると、昨年11月16日に東京・目黒区の自宅マンションで、カプセルに入ったMDMAを含む粉末約0・19グラム、LSDを含む紙片約0・08グラムと液体約0・6グラムを所持したとしている。
裁判官は判決理由として「多量とまではいえないにせよ、自宅で複数の麻薬を所持した。かねてから規制薬物を入手できる知人との付き合いを重ね、周囲からそうした男性との関係を断つように諫言されたこともあったというのに、イベント等の際に薬理作用を求めて自分で使用することなどを想定し、知人女性から購入したというLSDの液体を冷蔵庫内で保管したほか、薬理作用への魅力から関係を続けていた男性から複数の機会に入手したなどという余の規制薬物を隠し持っていた。発覚しなければようなどという安直な動機などに基づく犯行というべき」と挙げた。
さらに滝岡裁判官は、＜1＞今後は社会人として信頼されるように努めるように、＜2＞薬物犯罪の再犯のリスクが高いことを沢尻被告に説いた。「さまざまな迷惑をかけ、さまざまな信頼を失ったと思う。女優として仕事に取り組む前提として、他人のことを思いやったり、社会人としての心構えが十分ではなかったといえる。社会人として年齢相応に信頼されるように」と話し、沢尻被告も大きくうなずいた。
この日の判決公判で沢尻被告は一言も言葉は発せず。午後3時20分ごろ、カーテンで覆われた関係者らの車で、地裁を後にした。
沢尻エリカ被告一言も発せず、判決に大きくうなずく
引用元：日刊スポーツ
