『ライフ イズ ストレンジ 2』の前日譚『キャプテン・スピリット』3つの見どころ

引用元:IGN JAPAN
『ライフ イズ ストレンジ 2』の前日譚『キャプテン・スピリット』3つの見どころ

時を巻き戻す能力を使い、何度も人生をやりなおすADV『ライフ イズ ストレンジ』。その続編となる『ライフ イズ ストレンジ 2』ではある兄弟を主人公に、前作とは違った超能力を軸に新たな物語が展開される。
それに先駆け、前日譚となる『オーサム・アドベンチャーズ・オブ・キャプテン・スピリット』(以下、「キャプテン・スピリット」)の日本語版が本日2020年2月6日、PS4/Xbox One/PCにて無料で配信された(PC版もSteamにて日本語化のパッチが入っている)。父親と2人暮らしの少年、クリスの視点で描かれる短編のADVであり、一見独立したタイトルに見えるが、『ライフ イズ ストレンジ 2』に繋がる内容だ。

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「キャプテン・スピリット」の配信を前に、スクウェア・エニックスにて「キャプテン・スピリット」のメディア向け試遊が行われた。本作ではどんなストーリーとゲームプレイが展開されているか、3つの見所を紹介しよう。
“ヒーローごっこ ”をする子供の世界

まず「キャプテン・スピリット」の見所のひとつは、子供の世界観を体験できるADVであることだ。ごっこ遊びを通して子供の頃を思い出すゲームプレイが優れている。
主人公のクリスはいつだってスーパーヒーロー “キャプテン・スピリット”になりきっている少年だ。ゲーム開始時にはどんなコスチュームを作るかを考えており、プレイヤーは好きなデザインを選ぶことができる。
部屋にはヒーローに絡んだポスターやおもちゃがいっぱい揃っており、友達の家のコレクションを見て回るような楽しさがある。時には同級生の手紙を見つけたり、壁に掛けられた仕掛け付きのチョコレートの箱からおやつを取ろうとしたり、クリスの生活感も感じられるだろう。

クリスは “キャプテン・スピリット”として「超スゴイやることリスト」をまとめている。リストにはコスチュームを作ったり、宝を探したり、はたまた巨悪の “マントロイド”と闘うために雪だるまに立ち向かったりする。
「キャプテン・スピリット」では「超スゴイやることリスト」すべてをやらなくてもクリアできる。だけど積極的にリストを埋めていくことで、クリスが見ている “スーパーヒーローごっこ”の世界をより楽しめるだろう。時にはクリスの想像が現実から飛躍していくシーンもあり、派手な演出には目を見張るはずだ。リストを埋めるのも、見た目よりも手応えがあり、伝統的なポイント&クリックADVに近いマップの探索や謎解きが用意されている。

また細かい見どころとして、クリスが選ぶ選択肢のローカライズでは「この年齢の子が知らない漢字を使わないようにしている」という世界観の徹底も。
ゆっくりと浮かび上がる厳しい現実

「キャプテン・スピリット」を遊んでいると、子供のころにごっこ遊びをしながらも、どこかで現実がどういうものか冷静に見つめていたことも思い出す。クリスもヒーローごっこでコスチュームの材料を探したりするなかで、家族についての暗い事情も見つけていくのだ。
クリスがスーパーヒーローになっているあいだ、父親はテレビでバスケットの試合をずっと観続けている。部屋には缶ビールの空き缶やウィスキーのビンが散らばったままだ。父親に何があったのだろうか? リビングに置かれたノートや電話を見たり、父親の部屋のクローゼットを調べたりすることで、昔はなにをしていたのか、どうして今みたいになってしまったのかがわかってくる。
さてクリスの母親はどこへ言ったのだろうか? スーパーヒーローとして悪のマントロイドと闘いながら、母親からもらったイラストや、好きだったレコードなどを見つけていくだろう。やがて父親と母親になにがあったのかが、それとなく察せるように情報が散らばっている。
このように「キャプテン・スピリット」では子供がごっこ遊びをするために、家じゅうで材料やおもちゃを探しているうちに、ふと両親のデリケートな持ち物を見つけ、動揺してしまうような体験も織り込まれている。つまり子供心に大人の事情を察してしまう、あの感覚を再現しているといっていい。
前作と通じる超能力

さて「キャプテン・スピリット」では前作『ライフ イズ ストレンジ』の要素も描かれている 。