【最年少名人へ】藤井聡太七段 B級2組昇級決めた 高野六段破り無傷の9連勝 順位戦C級1組

引用元:中日スポーツ
【最年少名人へ】藤井聡太七段 B級2組昇級決めた 高野六段破り無傷の9連勝 順位戦C級1組

 将棋の高校生棋士・藤井聡太七段(17)は4日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第78期名人戦順位戦C級1組9回戦で高野秀行六段(47)を99手を破り無傷の9連勝。最終10回戦を待たずにB級2組への昇級を決めた。

 藤井七段は「前期は上がることができなかったので、今期上がれたのはよかった」と喜びをかみしめた。来期は再び師匠の杉本昌隆八段(51)と同組となることについて聞かれると「前期は師匠に昇級されてしまいましたが、追いつけてよかった」と笑みがこぼれた。

 前期は9回戦で近藤誠也六段(23)に苦杯をなめたのが響き、9勝1敗でトップに並びながら痛恨の頭ハネで昇級を逃した藤井七段。あれから1年、時計の針は再び動き始めた。谷川浩司九段(57)が持つ最年少名人記録(21歳2カ月)を更新するには、まずは順位戦をA級までノンストップで駆け上がる必要がある。負けられない戦いが続く。

 角換わり腰掛け銀となった盤上は、くしくも1年前の近藤六段戦と同じ局面に。ここで高野六段が変化すると、藤井七段はいったん受けに回るも絶妙な切り返しから攻勢に転じ、最後は力で押し切った。消費時間は藤井七段5時間23分、高野六段5時間21分。終局は午後10時6分だった。