英国アカデミー賞授賞式、ウィリアム王子が多様性の欠如を指摘

引用元:ELLE ONLINE
英国アカデミー賞授賞式、ウィリアム王子が多様性の欠如を指摘

多様性に欠けると批判された今年の英国アカデミー賞のノミネーション。主要俳優部門の候補は白人のみ、監督は男性に占められた。現地時間2月2日(日)に開催された授賞式にキャサリン妃と共に出席したウィリアム王子も、スピーチでこの問題について言及した。

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「キャサリンと私は今年またこの授賞式に出席できることをとても嬉しく思っています」と話し始めた王子。「幸運なことに、ここイギリスにも、他の多くの国々にも素晴らしい映画人、俳優、プロデューサー、監督や技術者がいます。様々な経歴と民族性を持つ男性と女性が映画を通してわたしたちの人生を豊かにしてくれています。でも2020年だというのに、私たちは映画界、そして賞の選考過程で多様性を確実に実現するためにまだまだやるべきことがあると議論しているのです。この事態はこの数年で初めてというわけではありません。今の時代、これは正しいことではありません」。 英国アカデミー賞授賞式、ウィリアム王子が多様性の欠如を指摘 ウィリアム王子(Prince William)、レネー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)GETTY IMAGES ウィリアム王子は授賞式を主催する英国映画テレビ芸術アカデミー(BAFTA)の会長のピッパ・ハリスとCEOのアマンダ・ソニア・ベリーが多様性の欠如に対して取り組んでいることにも言及。今年の候補が発表されるとすぐに選考過程の見直し作業をスタート、全ての人が機会を得ることができる仕組み作りを進めていると語った。

ノミネーションが発表されたときから物議を醸していた多様性問題。すでに多くの場所で指摘され、議論されている。でも王子が指摘し批判までしたことには驚きの声が上がっている。BAFTAがこれからどのような変化を見せるのか、来年に向けて続報に注目したい。
(text : Yoko Nagasaka)