尾上右近「何でもできる歌舞伎役者に 舞台「この声をきみに」で主演

尾上右近「何でもできる歌舞伎役者に 舞台「この声をきみに」で主演

 歌舞伎俳優、尾上右近(27)が4日、大阪市内で主演舞台「この声をきみに~もう一つの物語~」(3月6~8日、大阪・サンケイホールブリーゼ)の取材会を行った。

 2018年の「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」以来、2度目の現代劇。「舞台では歌舞伎の経験がほとんどで、歌舞伎の演技方法でしか学んでこなかった自分にとっては左でお箸を持つくらい違った感覚でした」と振り返った。

 2017年に竹野内豊(49)主演で放送されたNHKドラマの同名スピンオフオリジナル舞台。とある朗読教室にさまざまな人が集まり、声で心を開放する中で人と人との交わりを描く、ちょっと変わった大人のラブストーリー。

 今回も“異業界”への挑戦になるが、「『歌舞伎役者は何でもやる必要はないけど、何でもできなきゃいけない』という大先輩の言葉もあって、何でもできる歌舞伎役者になっておくべきで、これからの歌舞伎の発展にもつながる存在にもなれる」と力説した。