【新作BDを特典で極める!】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』最高のチームワークが盛り上げた“親愛なる隣人の夏休み”

引用元:Movie Walker

ジョン・ワッツ監督&トム・ホランド主演によるスパイダーマンのソロ映画第2作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のブルーレイとDVDが12月4日(水)に発売。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)と出会ったスパイダーマン=ピーター・パーカーの波乱ずくめの夏休みが描かれる。

【写真を見る】「スパイダーマンと仕事できるなんて感激だ」と語るジャクソン

恋かヒーロー活動か。悩めるピーターの夏休みをドラマティックに彩ったキャスト&製作陣のチームワークを特典から大解剖!

■ マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)古参メンバーが語るスパイダーマンへの思い

ピーターの甘さを一蹴する貴重な存在として、アベンジャーズを統率するフューリーを登場させたかったという監督。その熱意を受け取ったジャクソンは、特典『フューリーとヒル』でフューリーがピーターに厳しく接する理由を「スタークが後任として認めた人物だからだ」と解説。そして「まだ子供のピーターがフューリーによりシールドの世界に引きずり込まれたことで、“親愛なる隣人”からもっと重責を担う存在に成長する」と、フューリーがピーターに与えた影響について、自身の考えを述べている。対してホランドもベテランの俳優陣との共演を通じて「MCUの広がりを実感できる」と喜びを語る。

 

■ スパイダーマンのスーツに詰まったMCUの歴史

本作では新旧合わせて5種のスパイダーマン・スーツが登場。うち1着はヨーロッパでの隠密行動のためにフューリーから渡されたステルス・スーツだ。『キャプテン・アメリカ\ウィンター・ソルジャー』で登場したシールドのスーツと同じく特殊作戦用の素材が使われているという設定。そしてクライマックスでピーターが制作し、着用する黒&赤のスーツには、アイアンマンへのオマージュが込められており、20人以上のスタッフが半年かけて形にした。

 

■ ガチにこだわった壮大なバトル・シーン

『スタントの舞台裏』では「どんな壮大な場面でもリアリティが大事だ」と語る監督のこだわりが紹介される。ヴェネチアやロンドンなど現地で撮影を行った後、本物と見紛う精巧なセットを用意。ヴェネチアにエレメンタル・クリーチャーズが出現するシーンでは、巨大なプールに運河を再現し、キャストを乗せたままゴンドラを壁に激突させた。ロンドン塔の戦闘シーンではあちこちに仕掛けた火薬を爆破し、臨場感あふれる映像に仕上げたという。

前作同様ほぼ全てのスタントを自身でこなしたホランドは、監督の情熱に呼応したものの、特典『二人三脚』ではリアリティを徹底追求する監督の姿勢に「『もう1回』と言って20回くらい撮り直すんだ」と苦笑。ミステリオを演じたギレンホールは、『ミステリオの正体』で真実味を求め、資料用の衣装を実際に着用したことを明かすも、その動きづらさに「もう着たくない」と本音を漏らす。

(Movie Walker・文/相馬学【DVD&動画配信でーた】)