ロン毛怪しい見取り図の盛山、職務質問されぬ活躍を

引用元:日刊スポーツ
ロン毛怪しい見取り図の盛山、職務質問されぬ活躍を

<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>

神保町よしもと漫才劇場のオープン記者発表会を取材した。

劇場オープンに先んじて行われたオーディションに合格した6年目以内の若手14組に加え、上方漫才協会大賞歴代受賞者の5組、M-1グランプリ王者ミルクボーイ、上方漫才協会会長の中田カウス(70)と、芸人であふれかえるイベントだった。

これだけ多くの芸人が一堂に会した時、誰が主導権を握って行くのだろうと注目しながら見ていた。

私はミキやアインシュタインといった全国区の芸人が前に出てコメントすることが多いと予想していた。皆が知っている芸人の発言は見出しもつけやすい。取材する側としてはとても助かる。

だが、この日1番存在感を発揮していたのはM-1グランプリで決勝に進出し話題となった、見取り図の盛山晋太郎(34)だった。

ミキの昴生(33)から「盛山さんが大阪の漫才劇場に穴をあけた」と疑惑をかけられると、「ナダルです」と全力で否定。

カウスから「痴漢の話」を振られ、「師匠~」と嘆きながら電車で痴漢を見つけて捕まえると、駅に警察が駆けつけたが、盛山が犯人と間違えられて真っ先に手を引っ張られたエピソードを披露した。

さらにカウスから「職務質問された話」を振られると、再び苦い顔をしながら「師匠~」。月に2回警察に職務質問されること、職務質問された警官がたまたま同級生で話が盛り上がったが、一通り盛り上がった後に職務質問が再開されたという、悲しいエピソードで爆笑をかっさらった。

参加した芸人は二言三言しか話さないような現場だったこともあり、まさに独壇場だった。

イベントの最後に芸歴5年目の世間知らズ西田さおり(26)から好きなタイプが盛山であることを明かされると、カウスが「でも痴漢やで」と一撃。これに盛山が「おしょ~」。「師匠」とまさかの言い間違えで赤面。それがまた大爆笑。カウスに「おれを出家させようとすな」とつっこまれるなど、抜群の掛け合いで湧かせた。

盛山はロン毛で少し“怪しい”見た目。今後、関東でも職務質問されないくらいの活躍をみせてくれることを楽しみにしている。