【知りたい】ハルカミライはこの5曲を聴いてハマれ!

引用元:rockinon.com
【知りたい】ハルカミライはこの5曲を聴いてハマれ!

2019年には幕張メッセでのワンマンライブ「A CRATER」も大成功させ、ますますこれからの飛躍に向けて期待が高まる八王子出身の4人組ロックバンド、ハルカミライ。もしあなたがロックに何らかの希望をもっていて、それでいてこのバンドをよく知らないというのなら、それははっきりいって損だ。まずはここに挙げた5曲で、その魅力の一端に触れてもらいたいと思う。そして、ぜひ彼らのライブに足を運んでほしい。現場で鳴り響くハルカミライのロックンロールは、誇張でも何でもなく、すべてがアンセムだ。(小川智宏)

①カントリーロード
2017年2月にリリースされたファーストミニアルバム『センスオブワンダー』収録曲。最初にミュージックビデオが公開された楽曲であり、歌詞、音楽性、あらゆる意味でハルカミライとは何であるのかを端的に物語る1曲だ。シンプルなエイトビートとリフで押し切るストレートなロックサウンドの上で橋本学(Vo)の表情豊かなボーカルが描き出すのは、《大人たちの固めたバリケードの/心の奥底の内側まで音が漏れるように》というロックバンドとしての意志。《歓びの歌が目の前で鳴っている》というサビのフレーズが、最後には《歓びの歌を君の前で歌ってる》と変わる。それはつまり、ハルカミライがどこから始まり、何のために音を鳴らすのかという宣言でもある。

②アストロビスタ
橋本の書く歌詞の魅力のひとつは、ロマンティックなストーリーテリングと優しい眼差しにある。傷ついた心や孤独を歌うとき、彼の歌はただただそこに寄り添い、ありのままを見つめ続ける。そんなたったひとりの物語が、4人によって鳴らされ、ユニゾンで歌われ、さらにはライブ会場で大合唱を巻き起こすとき、大きな感情のうねりを生む。ハルカミライのライブはそんな瞬間の連続だ。『センスオブワンダー』に収録されたこの“アストロビスタ”はまさにそんな楽曲。《ねえ サテライト見つけてほしい/私のことを分かってほしい》という切ない願いが、ロックによって世界に向かって放たれる。この曲と対になっている2ndミニアルバム『星屑の歌』収録の“宇宙飛行士”も合わせて必聴。

③ファイト!!
彼らの楽曲のなかでも大好きな曲のひとつ。わずか1分足らずのショートチューンだが、ハルカミライというバンドとロックンロールの力が最大濃度で凝縮されている。ほとんど最初から最後までメンバー全員で歌われる力強いメッセージは、1回聴けば誰でも歌えるほどシンプルでありながら、ロックンロールが歌うべきことをほとんどすべて歌いきっているように思う。《あいつのことなら俺が/ぶっ飛ばしといてやるから》、《何も俺たち終わっちゃいなかった/アイワナビー わがままでいようぜ》。自然に拳が上がるし、声が出る。それができるのはロックンロールだけだし、それをやるためにハルカミライはロックンロールを鳴らしている。そんな真実だけをフルテンで歌う、僕らのヒーローソング。

④世界を終わらせて
2018年10月にシングルリリースされ、その後ファーストフルアルバム『永遠の花』にも収められたこの曲。主人公の「僕」と「君」は一緒にいるのか、それともここに歌われるのは「僕」の願いなのか、いずれにしても、《マイガールフレンド 側に/いられないならこの世の全部/もう終わらせてどうなってもいいぜ》なんて歯が浮くような言葉がこんなにも切実に届くのはなぜなのか。それは簡単に言ってしまえばバカ正直だからなのだと思う。要するに“ファイト!!”で《ぶっ飛ばしといてやるから》と歌うのと《君の為にこの世の全部/回ってんだぜ 大丈夫だぜ》と歌うのは同じなのだ。本気で世界を変えられると信じ、世界を背負い、世界に向けて歌える、橋本はそういうシンガーであり、その意味でこれは、まっすぐあなたに向けたラブソングでもあるのだ。

⑤PEAK’D YELLOW
2019年11月にリリースされた現時点での最新シングル表題曲。この曲の冒頭、イントロもなしにいきなりアカペラで始まる4人のユニゾンボーカルのテンションとそこに込められた強い思いを感じるたびに、背中がゾクゾクするような興奮に襲われる。《ただ僕は正体を確実を知りたいんだ》……がむしゃらに走ってきた『永遠の花』までの季節を経て、改めて《灯りの先》を目指す姿勢を鮮明にした、ハルカミライの新たな自画像とでもいうべき楽曲である。スッカスカの音像の隙間を埋めるのは、4人とあなたの声。《へいへいほー》という少し間の抜けた合言葉で一致団結して、真っ暗闇の先にある光へと汗まみれの手をのばす。ライブに行けば、この曲のもつ底なしのエネルギーを実感できるはずだ。 rockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)