菊五郎、仁左衛門、梅玉、玉三郎ら豪華顔合わせで「二月大歌舞伎」開幕

引用元:スポーツ報知

 東京・歌舞伎座の2月公演「二月大歌舞伎」(26日まで)が2日、初日を迎えた。「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言」が昼夜に上演され、尾上菊五郎(77)、片岡仁左衛門(75)、中村梅玉(73)、坂東玉三郎(69)らゆかりの俳優が勢ぞろいした。

 昼の部は歌舞伎の三大名作の一つ「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」の「加茂堤(かもづつみ)」、「筆法伝授(ひっぽうでんじゅ)」、「道明寺(どうみょうじ)」を「十三世片岡仁左衛門二十七回忌追善狂言」として上演。菅丞相(菅原道真)は少ないセリフと動きから、気品と高潔さを表現する難役だが、13代目片岡仁左衛門さんから受け継いだ当代の仁左衛門が、にじみ出る感情を巧みに表現して演じた。

 「道明寺」は菅丞相(仁左衛門)が、片岡千之助(19)演じる養女苅屋姫と別れ、大宰府へと発つ場面が描かれる。菅丞相の左遷の間際に、父と娘の別れのドラマ、張り巡らされる陰謀、菅丞相の木像が起こす奇跡が重なり、大きな見せ場となる。仁左衛門が息子の片岡孝太郎(52)、孫の千之助と松嶋屋親子三代で共演することでも注目されている。 報知新聞社