”刀ミュ”などの2.5次元舞台で活躍中の荒木宏文、「15年続けてこれたのはファンとマネージャーのおかげ」と感謝の想いを明かす

引用元:デビュー
”刀ミュ”などの2.5次元舞台で活躍中の荒木宏文、「15年続けてこれたのはファンとマネージャーのおかげ」と感謝の想いを明かす

 ミュージカル『刀剣乱舞』をはじめ、2.5次元舞台を中心に活躍中の俳優・荒木宏文が、1月31日に都内にて、デビュー15周年のアニバーサリーフォトブック「History」の発売イベントを行った。

【写真】お気に入りカットをアピールする荒木宏文

 衣装はすべて自身でスタイリングし、ロケパート、スタジオ撮影パートともに、様々な自身のアイディアを散りばめ、セルフプロデュースでいまの魅力を最大限に表現。また、15周年を振り返ったインタビュー、さらには、荒木にゆかりのある松岡充、瀬戸康史、崎山つばさ、本作の撮り下ろし写真を撮影したカメラマン・MARCO氏との対談インタビューも収録されている。

 フォトブックの出来上がりの感想について荒木は、「構成もゼロから考え、こういう風したいというのが頭の中にあって、その上で進めていたので、イメージ通りの形になった」と言い、「MARCOさんに撮っていただいたことによって、こういう表情も取り入れることができるなっていうのが生まれたので、中身に関しては想像以上のものになりましたし、自分がイメージしていたものより、世界観が色濃くハッキリして、深みのあるショットが見つけられました。おおまかなくくりのビジョンは予想通りでしたが、中身の濃さに関しては、より深いものが出来上がったんじゃないかなと思います」とフォトブックの仕上がりに満足な様子。

 そして、「これがまさにその”深み”に繋がっているような気がする」とお気に入りの見開きページの写真を紹介。「写真を撮るときに要求されるのって、基本カメラ目線が多いじゃないですか。写真集でもそれが多くなるだろうなって思っていたのですが、MARCOさんは『撮り始めます』『こういうショットください』という前に、その場にいる状態でシャッターを切り始める方なんです」と撮影を振り返りつつ、「いつの間にか撮られていて、『こっち向いて』と言われてカメラ目線になったらり、シャッター音に気づいてポーズを始めたりすることが多々あったので、ナチュラルなものから決めの写真までいろいろな写真を選ぶことができた」とコメント。なかでも、お気に入りのカットについては、「特にこれは、撮られていることに気づいて、笑って、ポーズをとるまでのその一連の動きを見開きでそのまま使いました。そういうのがあるからこそ、中身の深みに繋がったんじゃないかなという点でお気に入りです」と思いを語った。

 荒木のデビュー15周年のプロジェクト「荒木宏文15th anniversary project『History』」の第3弾「EP3」にあたる今作。「EP1」ではバースデーイベントを実施し、「EP2」では、D-BOYSの同期・鈴木裕樹との冠番組『ズキ☆アラ』の復活&イベントを開催。そして、今回「EP3」のフォトブックでは、「写真や紙の上で、2Dのエンターテイメントを提示したかった」という。「『ヒストリー』というタイトルでイメージを持たれるのが、”物語”や”歴史”だったりすると思うのですが、フォトブックでは”時の流れ”を表現したかったので、朝から夜にかけての時間軸というもので流れを作りながら、2D表現を意識しました」と吐露。

 今回のフォトブックでは、これまで荒木が演じてきた、歌劇『明治東京恋伽』、ミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『ACCA13区監察課』の、キャラクターイラストを手掛けたイラストレーター・漫画家たちが”荒木宏文”を描くという、2次元でのコラボレーションも実現。イラスト化された感想について聞かれると、「すごく嬉しかったです」と満面の笑みを浮かべ、「職業としてイラストを描かれている方だけど、画家さんだと思っているので、普通にデッサンされたらどうしようっていう恐怖はあったのですが、自分が出た作品のタッチをそのまま活かした僕を描いてくださってすごく嬉しかった」と喜びを噛み締める。

 またそれと同時に、「2.5次元作品を今後続ける上での課題もすごく見つけられた」と述べ、「僕を描いてくれていても、イラストだとこういうシルエットになるんだ、こういうポージングになるんだっていうことがわかって。2.5次元作品で原作のキャラクターに0.5次元を足して表現するには、この骨格を作らないとそういう風にはなっていかないんだ、3次元と2次元の間にはこれだけ差があるんだんっていうのを感じました。今の僕に足りないものをイラストから感じることができたので、今後やっていく上での課題として活かせる題材になりました」と、2.5次元作品を演じる上でのストイックな一面をのぞかせた。

 フォトブックに関して、周りの役者仲間たちからの反響を問われると「ビジュアルが出たとき、ちょうどミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019で全国を回っている最中だったので、『あの写真やばいですね』『中身が楽しみです』とほかの刀剣男士や共演者の人達が言ってくださって。発売後には、(フォトブックの)対談相手の1人である松岡充さんが、先日共演したとき、出来上がりを大変喜んでくれていました」と明かす。

 また、「お目当ての役者は別にいて、写真集を買うほどでもないかなという人や対談相手のファンの方に対して、僕のファンが『これ受け取ってくれませんか』と渡してくれているみたいで」と、荒木のファンが普及活動を行っていると明かし、「『対談ページ、ぜひ読んでいただきたいので、良かったら受け取ってください』と、対談相手のファンの方にもわたるように活動してくれている方がいるらしく、『荒木さんのファンからいただいたのですが、すごく読み応えがありました』と、松岡さんに感想を送ってくださった人もいるみたいで。ファンの方の活動によって、たくさんの方に観ていただいているんだなというのは、ここ数日で感じています」とコメント。そして「僕のファンは、昔ながらの”親衛隊”という言葉が似合うくらい、僕を支えてくれている方ばかりです」と笑顔でファンへの思いを明かす。

 さらに、15年間芸能界で活躍できている要因を聞かれると、荒木は「マネージャーとファンの方のおかげじゃないかな」と照れ笑い。そして「デビューは20歳のときだったのですが、すごく生意気だったと思う。言い方を変えれば、自分のビジョンがハッキリしていた子ではあったと思うけど、すごく面倒くさい役者だったと思う」と振り返り、「でも、それを投げ出さずに向き合ってマネジメントしてくださった方がいたから、僕は仕事を続けることができたし、ブレずに信念を持って仕事をしていたからこそ、そのスタイルを応援してくださる人がその都度ついてきてくださった。応援してくださる人がいるからこそ、次の作品につながるし、その作品でまた新たに僕のことを知って応援してくれる人が増えていったということが、15年続けられている要因だと思う。僕の努力というよりは、ファンの人とマネージャーたちが仕事をつなげていってくれたのかなとすごく思います」とファンとマネージャーへ感謝の気持ちを伝えた。

 最後にファンに向けて、「いつも応援ありがとうございます。”荒木宏文”として皆さんの前に立つことがあまりないので、作品でしか僕のことを見ることがなかったり、こういう部分を知らない方もいらっしゃると思いますが、今回、荒木宏文としての2D作品を作り上げました。気に入ってもらえるページが見つかれば嬉しいですし、対談ページも親睦の深い相手を選んだことで、普段のインタビューでは話しづらいことや、普通ならカットされるようなこともいっぱい話しています。インタビューページも読んでいただければ、僕のことをより理解してもらえて、知らない一面をさらに知ることができるような作品になっています。ぜひ隅々まで読んでいただけると嬉しいです」とメッセージを送った。