日曜夜が熱い今期ドラマ 『テセウスの船』『麒麟がくる』に連ドラの醍醐味を味わう視聴者の姿

引用元:オリコン
日曜夜が熱い今期ドラマ 『テセウスの船』『麒麟がくる』に連ドラの醍醐味を味わう視聴者の姿

 TBS系日曜劇場『テセウスの船』とNHK大河ドラマ『麒麟がくる』の評価が、今期ドラマのなかで飛びぬけている。1月26日に2話目が放送された『テセウスの船』が『コンフィデンス』誌によるドラマ満足度調査「オリコン ドラマバリュー」で100Pt満点中91Ptを獲得。1話目の71Ptを大きく上回った。また同日に2話目が放送された『麒麟がくる』も初回69Ptから86Ptと急上昇した。

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■2話目で竹内涼真の演技が高評価を得た『テセウスの船』、Twitterの犯人考察も賑わう

 初回冒頭の雪山のシーンからサスペンス・タッチに引き込まれる『テセウスの船』。原作は『モーニング』(講談社)で東元俊哉氏が連載したタイムパラドックスミステリー。『下町ロケット』(2015年)、『陸王』(2017年)、『ブラックペアン』(2018年)と日曜劇場に出演してきた竹内涼真が初の主演に抜擢された話題作だ。

 自分が生まれる前に父・文吾(鈴木亮平)が殺人犯として逮捕され、加害者家族として世間からの厳しい視線にさらされてきた田村心(竹内涼真)。母(榮倉奈々)からは「外では、絶対に笑ったり泣いたりしちゃいけないよ」と言われ、常に人目を気にする人生――。そんな彼の過去を受け入れて、「信じてみたいの。心のお父さんだから」と、冤罪を主張する父の事件を調べていた最愛の妻・由紀(上野樹里)が「音臼村では幾つもの不可解な事件や事故が起きてる」と言い残して亡くなってしまう。そんな折、音臼村を訪れた心は、突然、事件直前の平成元年にタイムスリップしてしまう。

 優しい笑顔が溢れる31年前の家族。そこに事件を経て変わり果てた、笑いのない姿が挿入される、恐ろしいコントラストは、観る側を震撼させる。残された新聞記事のスクラップ・ノートを手に一つひとつ、過去に起こった事件を未然に防ごうと動く心。歴史を変えることはできるのか。しかし未来から来た心が動けば動くほど、村人からは疑を向けられてしまう。

 Twitter上では、原作者の東元俊哉氏まで参加して、真犯人探しで盛り上がっている同ドラマだが、満足度を項目別で見ると、「主演」が9Ptから18Pt、「主演以外」が9Ptから17Ptへと倍増、さらに「内容」も12Ptから18Ptへと評価を急上昇させている(各項目20Pt満点)。

 視聴者からは、「犯人が分からなくて怖かった。竹内涼真くんの演技が迫力あってとても良いと思う。自分が叶わなかった家族との笑い合えるシーンは泣けた」(10代男性/神奈川)、「鈴木亮平のダークな顔と、優しい顔の二面性を演じている姿が怖いくらい気合いが入っていてよかった」(50代女性/和歌山)、「ユースケ・サンタマリアさんの演じる刑事のいやらしさが際だっていた」(30代男性/岡山)、「今期一番おもしろいドラマだと思う」(20代女性/東京)、「原作を知っているがドラマの展開がどうなるか知りたい」(50代男性/香川)など、キャストやストーリー展開への高評価で溢れた。