桂ざこば、4年ぶり芝居復帰で笑わせる「みなさんもいっぺん脳梗塞になってみて」

 落語家、桂ざこば(72)が1日、大阪松竹座で、桂米朝五年祭「喜劇 なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち」(16日まで)の初日を迎え、4年ぶりに芝居復帰した。

 ざこばは2017年5月、同所での舞台「銀二貫」の稽古中に脳梗塞で倒れ、休演。2016年2月の同所「地獄八景亡者戯」以来の舞台芝居となった。「やっぱり緊張しましたわ~。地獄八景のことは頭に残っていましたけど。あれから何年たったんやろ」と公演後の取材で振り返った。

 舞台は、2015年に亡くなった桂米朝さん(筧利夫、57)を支えた絹子夫人(真琴つばさ、55)の人生から米朝一門の日々を描く。ざこばは米朝さんの師匠、四代目桂米團治役。せりふがなかなか出てこない場面もあり、「何を言うたか覚えてへん。全部忘れて、その場でしゃべっていた。これは脳梗塞にならんと分からん。みなさんもいっぺん脳梗塞になってみてください」と笑わせた。