松竹のお笑い芸人、水槽不法投棄で逮捕  副業で観賞用エビを飼育・販売

引用元:スポーツ報知
松竹のお笑い芸人、水槽不法投棄で逮捕  副業で観賞用エビを飼育・販売

 不要になった水槽などを奈良県橿原市内の駐車場に捨てたとして、橿原署は1日までに、廃棄物処理法違反(不法投棄)の疑いで、松竹芸能所属のお笑い芸人・末吉孝充容疑者(26)=橿原市=と、建築作業員・大田裕太容疑者(26)=同市=を逮捕した。

 2人の逮捕容疑は、昨年12月29日午後、橿原市内の駐車場に水槽や段ボールなどの廃棄物約140キロを捨てた疑い。橿原署によると、2人は副業として水槽で観賞用のエビを飼育し販売。倉庫を掃除して不要になった水槽を軽トラックで運び、捨てたという。いずれも容疑を認めている。

 松竹芸能によると、末吉容疑者は松竹芸能タレントスクール出身で、2018年4月に漫才コンビ「冨真(とみしん)」を結成。ボケ担当で、大阪・心斎橋角座などの舞台に立っていたが、昨年の「M―1グランプリ」は1回戦で敗退した。

 松竹芸能では、昨年の吉本興業の一連の問題を受けて、若手芸人との正式な契約書を作成している最中。同社関係者は「冨真に関しては、ほぼ活動を休んでいて、芸人として舞台に立つのは月1、2回程度。あまりにも活動が芳しくないため、1月上旬に契約を交わさないと伝えたばかりだった。逮捕もニュースを見て知った」と驚きの様子。末吉容疑者の芸人としての才能は「テクニックもなく、イマイチ」と話した。

 観賞用のエビは熱帯魚ファンの間で高い人気を誇っている。都内最大級の熱帯魚店「東京サンマリン江戸川店」の安田真旺さんは「かなり前から飼育されていたのですが、最近のアクアリウム(熱帯魚観賞)ブームでさらに注目されるようになりました」と明かす。

 観賞用エビは主に2~3センチで、小型の魚なら同じ水槽での飼育が可能。主要品種で約20種類が取引されており、それぞれの鮮やかなカラーリングが魅力。一番人気は紅白模様が愛らしい「スーパーレッドビーシュリンプ」で1匹700円。日本産の「ヤマトヌマエビ」はコケを食べ、水槽内を浄化する働き者として愛されている。

 安田さんによると、利益がほとんど出ないため、エビ専門のブリーダーは少なく、「趣味の延長上での小遣い稼ぎ程度くらいなのではないでしょうか」と話していた。

水槽不法投棄松竹芸人を[0xF60xC0] 報知新聞社