桂ざこばが師・桂米朝さんの師匠・米団治さん役に「よう分からん。大変」

引用元:スポーツ報知
桂ざこばが師・桂米朝さんの師匠・米団治さん役に「よう分からん。大変」

 大阪松竹座公演「喜劇なにわ夫婦八景 米朝・絹子とおもろい弟子たち」が1日、初日の幕を明けた(16日まで)。終演後に主演の元宝塚歌劇月組トップスター・真琴つばさ(年齢非公表)、筧利夫(57)、桂ざこば(72)らが会見した。

 2015年3月に上方落語界の人間国宝・桂米朝さんが亡くなってからまもなく5年。「桂米朝五年祭」と銘打った同公演は、米朝さん(筧)と、元大阪松竹少女歌劇団スター「駒ひかる」として活躍した妻・絹子さん(真琴)の夫婦のきずなや、弟子たちとの関係を描くファミリーストーリー。米朝さんに弟子入りして桂すずめの高座名を持つ三林京子(68)は「あの世で『何やってんねんな』と喜んでいただいているのでは」と天国の米朝さん夫妻に思いをめぐらせた。

 絹子さんを演じた真琴は「(5代目の)米団治さんの奥さんから『(絹子さんに)かぶっていたところがあった』と言っていただき、うれしくて」と笑顔。一方、米朝さん役の筧は「大阪の舞台で米朝さんの役…」と重責を感じているが「あまり考えず、ますます(芝居を)やらないようにしていきたい。影を薄くしたい」と存在感を消すことで芝居の流れに貢献すると説明した。

 そんな筧が演じる米朝さんの師匠・4代目米団治さん役は、実際には米朝さんの弟子であるざこば。「(内弟子時代に)3年間一緒に生活していた。芝居の中で『ここ、そうやねん!』と思うところも」と共感しながらも「自分が朝丸(自身の前名)なのか、ざこばなのか、米団治なのか、よう分からん。大変」と役柄が交じって混乱した様子も。

 それでもざこばは、華やかな衣装の真琴を横目に「ママ(絹子さん)よりキレイ。こんなこと言うと怒られるけど」とニヤニヤ。一方で、劇中、自身の若かりし頃の朝丸(今野浩喜)が「ブサイク」と呼ばれ続けることに「そこまで言わんでも」と立腹しながら「今野くんには申し訳ないけど…やっぱりブサイクなやっちゃな」と納得していた。 報知新聞社