コミュニケーションを続け、復帰ストーリーを紡いだ淳…「ロンブー田村亮会見」と「宮迫博之YouTube」を分けたもの

引用元:AbemaTIMES
コミュニケーションを続け、復帰ストーリーを紡いだ淳…「ロンブー田村亮会見」と「宮迫博之YouTube」を分けたもの

 闇営業問題での活動自粛からおよそ半年。お笑いコンビのロンドンブーツ1号2号の田村亮が謹慎解除後初となるトークライブを開催、終了後には記者会見を開き、改めて謝罪の言葉を述べるとともに、今後の活動への意気込みを語った。

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 一方、同席した相方・田村淳は、新たに芸能事務所『LONDONBOOTS』を立ち上げ、社長として淳を所属させるなど、謹慎中の亮を陰に陽に支えてきた。昨年7月に亮が宮迫博之とともに謝罪会見を開いた場所を選んだのも淳だった。「亮は気乗りしない感じだったが、今後仕事をしていく上で、この青山という立地、ここを通る度に嫌な感情をもつのは亮にとって良くないのではないかなと。ここから再スタートをするのがよいと思って決めた」。

 そんな淳に対し、亮は「逆の立場だったときにこんなにできるかなと、こんなにうまく立ち回れないだろうなと。それをやってのけたことに、普通にシンプルにありがとうという気持ちでいっぱい」「やはり頼りになるなと思った。ライブが始まる前も自ら前説してみたりと、俺が出やすい状況を作ってくれた」と感謝の言葉を繰り返し述べていた。 コミュニケーションを続け、復帰ストーリーを紡いだ淳…「ロンブー田村亮会見」と「宮迫博之YouTube」を分けたもの 中村氏  一連の闇営業問題を取材、今回の会見にも参加した『週刊文春』元記者でジャーナリストの中村竜太郎氏は「まず、淳がお客さんをいじったりしながら、初心に戻るような感じの前説を行って場を温め、亮を迎え入れるような雰囲気を作った。そして亮が登場すると“おかえり”“待ってました”という声が会場から、あちこちから飛んだ。そこでの亮の表情は印象的だった。口がぶるぶる震え、感激で目に涙を浮かべていた。それを見た淳が“1回、引っ込みなよ”と促し、鼻を真っ赤にしてまた出てきた。そこからトークライブが始まったが、とても盛り上がっていた。英語で“初心からやりますよ”と書いてあるTシャツを着ていたが、ここからが出発点だと思う」と語った。 コミュニケーションを続け、復帰ストーリーを紡いだ淳…「ロンブー田村亮会見」と「宮迫博之YouTube」を分けたもの 山田氏  慶應義塾大学の若新雄純・特任准教授は、「亮さんの発言が無い間、淳さんは“僕はこう考えていて、こういうことします。そして亮はこう考えています”と、人々への情報提供、コミュニケーションを丁寧に続けてきた。それが今日の会見まで線として、物語として繋がっていたと思う。それが無いままに突然会見を開けば、その髪の色はなんだ、そのTシャツはなんだというような反応も出ていたと思う」と指摘。また、『東洋経済』の山田俊浩編集長は「相方だからこそやれた部分もある思うが、淳さんの新会社は企業の危機管理コンサルをやってもいいのではないかというくらい、評価できる会見だったと思う」と絶賛した。

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