『メダロットS』は歴代主人公揃い踏みで「アークビートル」実装も嬉しい!けど…「りんたろう」を忘れてない?

引用元:インサイド

1月23日にメダロットシリーズ初となるスマホゲーム『メダロットS』がリリースされました。「人工知能メダル」を基本フレーム「ティンペット」に搭載したロボット「メダロット」を戦わせる競技「ロボトル」が、シリーズ通して物語が描かれています。

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画像は「メダロットS」公式サイトから
『メダロットS』は「メダリンピック」という大会で、新主人公だけでなく、シリーズ歴代主人公達も登場するまさにオールスター。始まりの主人公・ヒカル、2~4で数々の事件に立ち向かったイッキ、5で廃部寸前のメダロット部を立て直すのに奮闘したコイシマル、DS(6)~7で友情と情熱に燃えたアズマ、8で事件解決に挑んだメダロット探偵のソルト、9でMEDA学院特待生だったテンマ…おや?誰かがいない気がします。

そう、りんたろうだけがいないんです。

■りんたろうとは?
確かに、りんたろうはゲームの主人公ではありません。しかし、漫画版の主人公であり、ゲームやアニメにも登場していました。

画像は「メダロット ポータルサイト」から
『メダロット』は1997年にゲーム化された同時期に「コミックボンボン」(講談社が発刊していた児童漫画雑誌)で漫画が連載されました。基本的には、ほるまりん先生がナンバリング作品の漫画を描いていましたが、1998年7月号からは藤岡建機先生による2~4と同じ世界観ながら外伝の「メダロッターりんたろう / メダロットR」が連載開始されたのです。

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シリアスにメダロット世界を広く描いたほるまりん先生のナンバリング作品漫画と違い、「メダロッターりんたろう / メダロットR」は熱血で楽観的なりんたろうの成長にフォーカスしていました。

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伝説のメダロッターアガタヒカル(『メダロット』の主人公)に憧れてメダロットを始めたりんたろうは「だぜ」が口癖な熱血少年。『メダロット2~4』の主人公イッキと同じカブトムシ型のメダロット・カンタロスが愛機です。小学校4年生になって男子メダロット部に入部しますが、真面目な女子メダロット部とは対照的な特訓もしない悪ガキ3人が所属する“ダメロット部”でした。しかし、明るく前向きなりんたろうによって悪ガキ3人も徐々に感化されるなど、日本一のメダロット部を目指して前進します。

■イッキVSりんたろう
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ファンとして熱かったのが、『メダロット2』の主人公イッキやアリカ、コウジ、カリンら主要メンバーが登場したこと。若干、『メダロット2』ヒロインでもあったカリンちゃんの性格が悪女よりに改変されていたのも面白かったです。

画像は「メダロットS」公式サイトから
漫画の中で、りんたろうVSイッキの初対決が実現。どちらも同じ機体なのですが、イッキの愛機メタビーは特別なカブトムシメダルなのもあって、接戦の末に敗北してしまいます。しかも、りんたろうのカンタロスは戦利品として頭部を持っていかれてしまいます。悔しさと悲しさで思いっきり泣くりんたろうの姿が印象的でした。

画像は「メダロット ポータルサイト」から
ちなみに、以後は『メダロット4』や初のプレイステーション版『メダロットR』にも、りんたろうは登場し、何度も対決することができます。さらに、イッキが主人公のアニメ版にも登場するなど、人気の強さを感じさせました。

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アニメ版のりんたろうは、同年代ながらも身長も低く子供っぽく描かれていたので、ソフトクリームを落として泣いてカリンちゃんに涙を拭いてもらうなど、可愛がられていた印象があります。もちろん、イッキとコウジは嫉妬していました。

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■メダロットの歴史を変えた!?アークビートル

『メダロット2』までは、メタビーで知られるカブトムシ型は一タイプ(KBT型)しかありませんでした。もちろん、1と2では若干、性能の変更はありますが、デザインは大きく変わりません。しかし、『コミックボンボン』の読者参加企画「X計画」にて生まれたヘラクレスオオカブト型メダロットがアークビートルでした。

こちらは1月30日に『メダロットS』でも実装されましたね。頭部と胸部から前方に伸びた長い角は従来のKBT型とは一線を画すデザインで、強力なビームを放ちます。このアークビートルが初めて登場したのが、漫画「メダロッターりんたろう / メダロットR」でした。

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イッキのメタビーに敗北し、頭部パーツを失ったカンタロスを強化するため、りんたろう達ダメロット部が好き勝手なアイディアを無理やり形にしたもので、メダロット社が開発しました。極めて個性的なパーツになってしまったため、前方に伸びた角で重量バランスを大きく崩してしまうなど、カンタロスは性能を引出せずに「以前よりも弱いのでは?」な状態に。しかし、りんたろうだけでなく、カンタロス自身の成長に伴い、ただの長い角だと思われたパーツからビームを発射できるようになり、真価を発揮。「星になるだぜ!」の名言が生まれました。

そして、このアークビートルは見た目のカッコ良さと背景ドラマから人気を集め、アニメと『メダロット3』で、伝説のメダロッター・ヒカルこと怪盗レトルトの愛機として登場するほど重要な位置づけになっています。

■りんたろうは登場する…はず!
『メダロットS』公式サイトでは、歴代ナンバリングタイトルの主人公が揃い踏みで、そこには、りんたろうの姿は確かにありません。しかし、過去に登場回数も多いりんたろうは高い可能性で登場すると思われます。しかし、そこで気になるのが愛機はKBT型なのか、アークビートルなのか。正直、今さら漫画連載時のKBT型だと無個性すぎるので、いっそのこと新型に期待したいです。

『メダロットS』は2020年1月23日配信開始。基本プレイ無料のアイテム課金制です。

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