自分のラスは自分で消す 滝沢和典、がむしゃら仕掛けで個人5勝目/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
自分のラスは自分で消す 滝沢和典、がむしゃら仕掛けで個人5勝目/麻雀・Mリーグ

 なりふり構わず、待望の勝利を手にした。大和証券Mリーグ2019・1月30日の第2試合で、EX風林火山・滝沢和典(連盟)が今期5勝目を挙げた。

【映像】いつもと違うタッキーにファンも興奮 滝沢和典が個人5勝目

 この試合の対局者は、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、滝沢、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)の並びでスタート。

 滝沢は3着目で迎えた南3局、白と北を立て続けにポン。さらに五万も出来メンツからポンしてホンイツへ渡るイーシャンテンの形。門前進行重視、オーソドックスなスタイルである滝沢には珍しい仕掛けに、解説の多井隆晴(RMU)は「こんな滝沢見たことありますか!?」と思わずファンに問いかけた。

 この局は結果的にテンパイ流局となったが、ファンも「ガムシャライケメン」「荒ぶる滝沢」と、滝沢に注目した。

 チャンスを実らせたのは次局、南3局1本場にホンイツ・南・赤の1万2000点(+300点、供託1000点)をアガって滝沢は待望のトップ目に立つ。オーラスは茅森のリーチ、村上のチンイツ仕掛けに早々と手仕舞いとなり、村上の2着へ上がるツモアガリで終局、滝沢は5勝目を獲得した。

 この日の1回戦でラスを引き、最下位赤坂ドリブンズとの差をさらに縮めてしまった滝沢。多井はこの試合を振り返り「今日はいろんな滝沢が見れたわ」と、なんとしてでも自分のラスを帳消しにしようと戦う、その姿勢を評した。

 インタビューでは勝ちたい気持ちを隠さないその表情について「いつカメラが来ているかわからないから、自然に出ている顔、ということです」と、がむしゃらに戦いへ臨んでいる胸中を語った。また、昨年12月3日以来のトップには「笑えない状況ですよね」と兜の緒を締めつつも、ここでようやく表情を緩めた。

 シーズン佳境、勝負どころの一戦と思われるところで、滝沢は自らの経験から得た引き出しを片っ端から開け放ち、貴重な1勝を手にした。まだまだセミファイナル圏内の6位とは1試合で変わる差。チームカラーの赤色の如く、情熱あふれる戦いぶりがまだまだ続く。

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