『スター・ウォーズ』最新作、手書き看板お披露目 絵師「41年間共に人生を歩んできた」

 12月20日に日米同時公開となる映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』手描き看板お披露目イベントが4日、東京ミッドタウン日比谷にて行われ、シリーズ第1作目となる『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の看板を手掛けた手書き看板絵師の北原邦明氏と、C‐3POが出席し、当時のエピソードを披露した。

【写真】北原邦明氏が描いた『スター・ウォーズ』最新作の手書き看板

 41年前、日劇の「スター・ウォーズ」看板制作で手描き看板職人人生をスタートさせた北原氏。日劇の遺志を継ぐ聖地“日比谷”で、最新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の手書き看板をスター・ウォーズの日である12月4日の、フォース時間17時4分にお披露目した。

 北原氏は「41年間『スター・ウォーズ』と共に人生を歩んできたので、今回のお話をいただいたときはすごく感慨深い気持ちになりました。集大成にしたいという思いで、描かせていただきました」と言葉に力を込めると、最後の一筆を絵に入れて作品を完成させた。
 
 第1作目に携わったときは「まだ下っ端で手伝い程度」だったという北原氏。作品自体も「まさかここまで盛り上がると思っていなかった」と語っていたが、いまや世界中から注目されるシリーズとなった。

 2週間の時間を要した作品をまじまじと見た北原氏は「登場人物の顔を似せることと、機械ものを描くのは、実際の作品を観ることができていないので、難しい」と苦労話を述べると「ポスターなどは顔がバックになじむように描くのですが、こういう看板は、肌色を強調して人物を浮き上がらせるようにするんです」とコツを明かしていた。
 
 オープニングの映像に魅了されて以来、『スター・ウォーズ』シリーズの虜(とりこ)になったという北原氏。ハン・ソロの生き様に惹かれると言うと「手書きの看板を見たことがない人にもぜひ見てほしい」と笑顔で語っていた。

 看板は、12月5日から来年1月9日までミッドタウン日比谷4階のTOHOシネマズ日比谷にて展示される。