グッドモーニングアメリカ 活動休止前のラストシングル「フルスロットル」に込められた思い

引用元:TOKYO FM+
グッドモーニングアメリカ 活動休止前のラストシングル「フルスロットル」に込められた思い

グッドモーニングアメリカのたなしんさん(Ba / Cho)、金廣真悟さん(Vo / Gt)が、1月27日(月)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。2月2日のライブをもって活動を休止するいまの心境と今後について聞きました。その後編。――「フルスロットル」に込められた思い

とーやま校長:「フルスロットル」は、活動休止前のラストシングル(2019年10月に発売)ですよね。これが、(活動休止に対する)メッセージじゃないですか。

金廣:そうです。少なくとも、俺が言いたいことの全てですね。いまの自分の気持ち的には。

とーやま校長:じゃあこれは、活動休止が決まってから作った曲なんですか?

金廣:そうですね。活動休止が決まって……何も出すつもりはなかったんですけど、何かシングル的なものを作ろう、という話になって作ったのがこの曲です。

とーやま校長:たなしん先生は? 曲の間、目を閉じていましたけど?

たなしん:真面目になっちゃいますけど、いいですか?

とーやま校長:いいですよ。そんな場なんだから!

金廣:(笑)。

たなしん:そうなの?

とーやま校長:もう、ふざけたたなしんは見飽きたんだよ!

たなしん:いつもは「ファイヤー! ファイヤー!」って、言っているんですけどね。とーやま校長:いやもうそりゃあね、細かいことはわかりませんけど……バンドが、4人の大人が、同じ方向を向いてやっていく中で、いろんなことがあるのはわかりますよ。でもそんなことを経て、「フルスロットル」という曲がみんなにしっかり届いている状況ですけど……たなしん先生が今思っていることを聞きたいです。

たなしん:そうですね……僕は高校生のときにバンドを組んで、それからずっと楽しくてバンド活動をやってきたんです。でも、ある時期からバンドの大変さというか……壁がどんどん高くなっていくんですよ。

とーやま校長:どういう壁ですか?

たなしん:やっぱり、曲を作るときだったり……自分自身を越えないといけないタイミングがどんどん出てきて。例えば、「次はもっといいライブをしよう!」、「いい曲を作ろう!」、「お客さんにもっと届けたい」と思って、自分も成長していくじゃないですか。時代も変わっていくし。そしてメンバーの趣味も多岐に亘っていく中……それをどうやってまとめて、どうやってライブで表現して……。「俺ができることは何だ?」そういう思いを抱えながら、毎回越えてきたんですよね。どのバンドマンもそうなのかもしれないし、人生がそうなのかもしれないし。

とーやま校長:他の業種でもそうでしょうね。

たなしん:俺は生半可な気持ちでバンドを始めちゃったんじゃないか……武道館もやらせてもらって、たくさんの人と出会えるきっかけももらって。あ~なかなか大変だという中で、ライブでは苦しい時期もありまして。そんな中でも「ファイヤー! ファイヤー!」と皆さんの背中を押させてもらいまして、時には皆さんから背中を押してもらいました。何とかここまで続けてきましたけど……今回休止となりましたけど、僕はできたらずっとバンドを続けていきたい。もっとやりたいし、もっと自分の可能性にチャレンジしたい。

とーやま校長:グッドモーニングアメリカとしてね。

たなしん:そうです。でもいろんな事情があってバンドは休止せざるを得ないということで、この曲を……まぁライブでもやったんですけど、この曲は笑顔で演奏できるんですよ。前向きな気持ちで。

とーやま校長:うん!

たなしん:振り返ってみれば……俺みたいなもんが、ここまでずっとバンドをやらせていただきまして、つらいこともありましたけど……このバンドが持っているエネルギーは、底力がすごくて。ポジティブなエネルギーを持っている、と感じているんです。それがこの曲には詰まっているんじゃないか、と思います。だからいろんな人に対して、俺に対しても、前を向いて乗り越えていこう! そんな気持ちにさせてくれる曲です。
来月からは……正直、何も決まってないです。どうしていこうか不安です。前に進んでいったら新たな壁があるかもしれませんけど、バンドをやっていたときの大変さに比べたら……突破できると思っています。