『エンド オブ エタニティ』本日1月28日で10周年─飛び交う銃弾、トドメの一撃…銃撃戦の醍醐味をRPGで実現! 「ヴァシュロンダンス」が忘れられない方も多数

引用元:インサイド
『エンド オブ エタニティ』本日1月28日で10周年─飛び交う銃弾、トドメの一撃…銃撃戦の醍醐味をRPGで実現! 「ヴァシュロンダンス」が忘れられない方も多数

北欧神話をモチーフとした悲痛な物語と、各ボタンにキャラクターを割り振るゲームシステムが好評を博した『ヴァルキリープロファイル』や、スーパーファミコン時代から続く『スターオーシャン』シリーズなど、魅力的な作品を生み出してきたトライエース。

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このほかにも多数の作品を手がけていますが、同社を語る上で外せない作品のひとつが、銃撃多重奏RPG『エンド オブ エタニティ』でしょう。そのジャンル名にある通り、銃撃戦を表現したゲーム性に大きな関心が集まり、さらにハイクオリティなグラフィックや魅力的なキャラクターなども評判となり、PS3/Xbox 360時代に輝く個性作としてその名を馳せました。

そんな『エンド オブ エタニティ』が国内向けに発売されたのは、2010年1月28日のこと。本日でちょうど10周年を迎えます。そこで今回は、特徴的な“銃撃多重奏RPG”に注目し、その魅力などを改めて振り返りたいと思います。

◆鉄と硝煙の匂いを纏う主人公たち──銃撃の“爽快感”と“一撃の重さ”を両立!

RPGと言えば、西洋風であったり、SFとファンタジーが融合したような世界観も少なくありませんが、『エンド オブ エタニティ』の舞台はSF一色。本作の世界では、地球が荒廃しており、人々は環境維持装置「バーゼル」の上で、その人生を紡いできました。

この「バーゼル」の存在からも分かる通り、この世界は文明が発達しています。そのため、攻撃手段も銃(ハンドガンやマシンガン、グレネードなど)が一般的。近接武器もありますが、ゲーム内の戦闘はほぼ銃器でケリをつけます。

そしてこの戦闘こそが、『エンド オブ エタニティ』の大きな特徴になっています。本作の主人公である「ゼファー」「ヴァシュロン」「リーンベル」を駆使し、縦横無尽の銃撃戦を繰り広げる楽しさが、本作独自の刺激を生み出しました。

銃撃戦の華と言えば、やはり多数飛び交う銃弾の嵐でしょう。敵味方共に数多くの弾丸を放ち、弾の雨をかいくぐる…これはフィクションだからこそ味わえる、特別な面白さです。しかしその一方で、たった一発で形勢を逆転する“弾の重み”も、銃撃モノには欠かせない魅力のひとつ。前者と後者はまったく別のベクトルなので、同時に取り扱うのはかなり難しいと思いますが、なんと『エンド オブ エタニティ』はこの両立に成功しています。

銃撃によるダメージは、「スクラッチ」と「ダイレクト」の2種類が存在し、「スクラッチ」はいわゆる仮のダメージ。大きなダメージを与えられるものの、スクラッチで与えた分は時間経過で回復されてしまうので、決定打に成り得ません。

そのスクラッチダメージを、実際のダメージとして確定させるのが、ハンドガンによるダイレクトダメージです。ダイレクトダメージを与えることで、スクラッチダメージが確定。マシンガンで大量のスクラッチダメージを生み出し、ハンドガンでその大ダメージを決定する重みのある一発を食らわせる。爽快感と重みを組み合わせる戦闘は、銃撃の魅力を存分に再現してくれました。

そのためゲームプレイは、自然とスクラッチとダイレクトを織り交ぜる形となり、さほど意識しなくても、メリハリのある銃撃戦が自然と展開していきます。「いつの間にかカッコイイことやってるぞ!?」と、自分のプレイにうっとりした方もいることでしょう(経験談)。「多数の銃撃による爽快感」と「一発の重み」の魅力を両方とも取り入れた本作のバトルは、唯一無二の味わいとなりました。

このほかにも、ゲージを消費して無敵になる=敵の銃撃をものともせずに突き進む「インビンシブル・アクション」や、主人公3人を線で結んだ三角形で敵を取り囲み、総攻撃を繰り出す「レゾナンス・アタック」といったシステムもあり、これらも銃撃戦の魅力をゲーム性に落とし込み、心地良さと共に見事に昇華しています。

特に、インビンシブル・アクション中に行えるジャンプと攻撃を組み合わせると、フィクションな銃撃戦の格好良さと興奮度が一気にMAX! もちろん戦略的にも意味のある行動なので、「効果的に戦っているだけなのに、何か格好いいぞ」といった『エンド オブ エタニティ』の魅力は、ここでも存分に発揮されています。

特徴的なポイントが多いため、バトルシステムを中心に語ってしまいましたが、3人の主人公もそれぞれ個性的ですし、彼らが織りなす物語も先が気になる展開を描いてくれます。特に「リーンベル」の人気が特に高く、今も忘れられない方が多いのでは。

また、PS3/Xbox 360が活躍した頃は、グラフィックの向上も著しい時代でしたが、その中にあっても特に目を引くほど、キャラクター造形や世界観の描画力が特筆していました。更に、田中公平氏と桜庭統氏による壮麗な楽曲も、本作が持つ独特の雰囲気を力強く押し上げてくれます。

特徴的な銃撃バトル、今も語られる魅力的なキャラクター、目を奪われるグラフィック、完成度の高い音楽と、数多くのポイントでユーザーを虜とした『エンド オブ エタニティ』。独自性が高いため理解に時間がかかるバトルシステムや、後半のゲームバランスなど、いくつかの問題点もありますが、凡庸よりも先鋭的を選んだ本作は、今も多くの人の記憶に残る一作です。

◆今遊ぶなら、リマスター版がお勧め!

本日で10周年を迎えた『エンド オブ エタニティ』は、続編などは作られておらず、単一作品となっています。ですが、何の展開もなかったわけではありません。2018年には、本作の「4K/HD EDITION」が、PS4/PC(Steam)向けに登場しました。

当時、オリジナル版のグラフィックも際立っていましたが、約1年3ヶ月前にリリースされたばかりのリマスター版では更に美しく描かれており、ファンにとっても一見の価値あり。トレーラー映像が公開されているので、未見の方は一度チェックしてみてください。また、本作に興味を抱いた人は、リマスター版のプレイをお勧めします。

■リマスター版 公式サイト
https://www.tri-ace.co.jp/eoe/

読者からの思い出などもご紹介─あの「ヴァシュロンダンス」も忘れられない!

◆忘れられないヴァシュロンダンス、リーンベルは天使…読者の熱い想いが集う!

『エンド オブ エタニティ』10周年に先駆け、本作をプレイした読者の方々からコメントや思い出などを募集しました。その際に寄せられた生の声を、一部ですがこちらで紹介させていただきます。

特徴的な戦闘システムについては、唯一性などに賞賛の声が集まる一方、理解するまで大変だったという声も。これはおそらく、誰もが通った道でしょう。また、3人のかけ合いや、シリアスとコミカルが折り重なる物語など、魅力的な点に多くの方が言及しています。

特定箇所に対するコメントとしては、キャラクター人気はやはりリーンベルが高い模様。また、「ヴァシュロンダンス」へのコメントも複数寄せられており、印象の深さを改めて実感させられます。

その他にも様々な思い出や、本作に対して抱く想いなどが綴られています。この熱い声を寄せてくださった方々の男女比は、男性57.5%:女性42.5%と、ほぼ1対1に近い割合でした。本作の魅力は、男女を問わず好まれたことが窺えます。

また年齢別で見ると30代が最も多く、全体の6割を占めました。そこから、20代(25%)、40代(15%)と続いています。10年前の作品なので、当時の10代~20代を中心に支持されたのでしょう。

今も多くの方が、思い出を口にする『エンド オブ エタニティ』。リマスター版も嬉しい限りですが、更なる展開にも期待を寄せてしまいます。今後、新たな朗報が届くことを、切に願うばかりです。

<Font Size=”4”>【読者からのコメント】(一部)</Font>
・10年経っても唯一無二の戦闘システム、尖った個性のキャラクター、シリアスとギャグのギャップがあるカットシーン。今この瞬間でもおすすめです。
・xbox360の体験版を繰り返しプレイして購入を決めたこと。システムを理解しての戦闘は戦力性も爽快感もバツグンだった。
・システムが独特と聞いていたので何度も練習し、システムを理解した時の爽快感。
・説明書を読んでから始めたものの、独特の戦い方が分からず、最初の雑魚敵でゲームオーバーになった。ギャグシーンから唐突にシリアスモードに切り替わるシナリオ、エモーショナルな世界観、嫌味のない登場人物達がとても好きです。
・3人の絶妙な掛け合い、くだらないけど楽しかった。敵も癖のある奴が多かった。
・旦那さんが買って来て、先に全クリした後にプレイしたので、ラスボスまでレゾナンス・アタックの存在も知らずにプレイしていたのですが、ラスボスではさすがに勝てずにイライラしていたら、旦那さんに「何でやらないの?」と聞かれてその存在を知ったという…。
・ゲームシステムも斬新で面白かったが、なんといっても、3人の掛け合い。
・ブティックの超高額スカートを買うためにがんばってお金を貯めました。
・枯れた土地、ヴァシュロンダンス、なんじゃこりゃあ…名言、迷言、悪ふざけの宝庫で大好きでした。
・皮肉が効いているよね。
・システムの把握が難しいと思ったが、キャラの掛け合いがとても面白くストーリーも引き込まれるほど面白かった。
・リーンベルちゃんマジ天使。
・銃の改造が面白すぎた。戦闘が楽しかった。システム的にしょうがないと思うけど裏のボスが弱くて物足りなかった。ps3の代表作だと思う。
・リーンベルの銅像?を護衛しながら進むやつで最初にダメージ受け過ぎて詰む。
・動画サイトでヴァシュロンダンスを見て購入を決めました。ぱっと見シリアス風なグラフィックなのに蓋を開けてみるとキレのあるギャグ満載で楽しかったです。
・体験版がくそ難かしくてやりこんだ割に、いざ発売されたのやったら序盤は簡単だったw
・ヘックスマップを埋めるのが非常にダルかった。
・ヴァシュロンダンス。プレイした人になら通じる、この一言に尽きます。人のあんな真顔見たことないです。
・ラガーフェルドの物真似。
・一番の思い出やはりヴァシュロンダンスかなと!!!!!! 映像の綺麗さ、ストーリーの緻密さなど好きな要素を挙げたらキリがないですがやはり戦闘の奥深さが一番好きなポイントです。EoE10周年おめでとう!
・部分破壊難し過ぎ!!燃えたー!!当時何度もプレイしましました! なんなら半年ほど前にDL版を再購入してまた遊ばせて貰いました! 大名作だと思います! 製作陣の方々ありがとう! あとリーンベルは天使!
・公式が運営していたゼファー、ヴァシュロン、リーンベルら3人のTwitterがどことなくシュールで面白かった。
・なんじゃこりゃあ…なんじゃこりゃあ…なんじゃこりゃあ…なんじゃこりゃあ…。
・初めてやった際には、その操作方法やゲームシステムに面食らった覚えがあります。リーンベルが最高に可愛かった。
・3DSのプロジェクトクロスゾーンでこのタイトルを知り、面白そうだなと思い、PSNOWで遊びましたが、戦闘の仕方が良くわからず、すぐ挫折してしまった思い出が。ストーリーは気になっただけに、どなたかコツを教えてください(´pωq`)
・トライエースさんから久々にゲームが出る!、スクエニじゃない!、RPGっていうけどやっぱり普通のゲームじゃなかった!、強くなるけどこれ普通の銃じゃないよね?、ヴァシュロンがいい味だしてる、ギャグもあるけどシリアスはシリアスで締めてるといろいろ思い出しました(笑)。
・バトルシステムが画期的だった。賛否分かれるけど、かなり好き。リーンベルのお着替えが楽しかった! 銃のカスタムも面白かった。ストーリーは王道系で良かったし、続編出ないのかなとずっとずっと待っていました。
・リーンベルが可愛すぎ! 銃撃の戦闘も爽快感があり飽きなかった。トロコンするまで飽きなかった!
・ゲームを始めてフィールドに出た際戦闘システムがわからずすぐにガクブルし、最初の戦闘で意味も分からずゲームオーバー。闘技場に何とか行けたものの、チュートリアルでも戦闘システムが理解できず、腹が立つやらなにやらでしばらく放置しました。
 しかしある日、戦闘システムが理解できなず投げた事、序盤でやめた事に対してもう一度という気持ちが沸き起こり、再度プレイを始めるもやはりシステムがわからずにいたのですが、多分偶然にレゾナンス・アタックができてしまい、そこから試行錯誤しながら少しずつ分かるようになり、完全把握してからの戦闘が実に気持ち良かったのを記憶しています。
・チュートリアルで理解出来ず詰んでた思い出。ゼファー単独で乗り込む時の心もとない感に懐かしさがあります。リーンベルとゼファーの微笑ましいエピソードで萌死しました。
・こんなにもハマると思ってなかったゲームでした。戦闘システムを理解したという感覚がいつまでも持てなくて、新しい攻略法を見つけるたびに面白くなりました。
 ストーリーも、シリアスとコメディの振り幅が大きくて、キャラクターも、ボスも脇役も含めていとおしくて、大好きです。今でも一番好きなゲームです。
 続編も強く強く望んでいるのですが、あまりにも綺麗に終わっているのと、主人公3人やロエンにこれ以上の苦悩を背負って欲しくないので、みんなチラッと見える配置にいてくれたらいいなぁと思っています。
・ゲームシステムもなかなか見た事が無かったので、戦闘やキャラクターの魅せ方もとてもよかったです!新作をずっと心待ちにしているので宜しくお願いします!
・ふらっと立ち寄った某電器店でプロモーション映像が流れており、それを見てガリジャーノンばりに「なんじゃこりゃあ…」と衝撃を受けたのを今でもハッキリ覚えています。当時の自分は10年近くRPGから離れていましたが、引き戻されるのに充分なインパクトでした。
 世界観・システム・音楽のどれもどストライク。いざ購入してみると、シリアス一辺倒かと思いきやギャグもハイレベルで全く飽きませんでした。今でも続編を待っています。またあの3人に会いたい。
・舞台となるバーゼルは不安や諦めが漂うどこかほの暗い世界ですが、そんな世界で軽口を叩きながら強く生きる3人の主人公たちと周囲のキャラクター全てが愛おしくなる作品です。
 主人公たちだけでなくプレイヤー自身もレベルアップしていくように感じるシステムと、ケレン味豊かなカメラワークと、戦闘状況に応じて切り替わるBGMが病み付きになって何百時間も飽きずにプレイできてしまいました。
・魔王を倒すでもなく、ラスボスとの私怨の喧嘩なシナリオ。慣れると超絶気持ちいい銃撃バトル。衝撃的な面白さでした。クセは半端なく強いけど、続編を待ち望むほど好きです。
・当時は「なんてクセのあるゲームなんだ」と思ったのも、今となってはいい思い出ですね。クセのあるシステム、三位一体で戦うバトルは某コンマイの3人で敵をバレーボールして必殺技をぶち込むというPS2の某ゲームに似た感覚を覚えたものです。プレイしているうちにそのクセが見事にクセになり他に類を見ないオンリーワンのゲームだと思います。
 超未来なのに文明はむしろ退化していて人々はどこか疲れ切っていて、お世辞にも明るい未来とは言えない世界観なのにキャラクターが頓珍漢なキャラが多いためか重くなりすぎず、シリアスとギャグの塩梅や銃のカスタマイズの自由度、程よい難易度、やりこみ要素、お着替えシステム、そしてなにより主人公の3人のそれぞれのキャラクターがとても「ちょうどいい」です。もちろん敵キャラも個性的(すぎる)なキャラばかりで、このゲームに嫌いなキャラクターは1人もいません。
 10年経った今でも色あせることなく、心から楽しんでプレイできました。PS4で遊べるようになったのももちろん嬉しいのですが、是非とももっと多くの人に遊んでもらいたいと心から思えるゲームはこのゲーム以外他にありません。ずっとずっと大好きです。
・世界観・システム・戦闘・グラフィック・音楽と、全てがとにかく自分の好みに合った最高のゲーム。自力で頑張ってトロコンしたのは初めて。戦闘システムを始め、独創的なシステム面が合うとずっとプレイしていられる。
 キャラクターも主人公3人を始め魅力的で、3人の関係性を短いカットシーンで表したチャプター2の冒頭シーンは何度も見返した。
 PS3版で3周、PS4のHDリマスタで2周プレイしたし、これからも定期的に遊んでいきたい。このシステムを一作で終わらせるのは勿体ないことこの上ないので、システムを踏襲したゲームをCSで出して欲しいとずっと思っています。

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