声優・平田広明、『ジョーカー』は新たな代表作「プロフィールに追記したい」

声優・平田広明、『ジョーカー』は新たな代表作「プロフィールに追記したい」

 アニメ「ONE PIECE」のサンジ役や、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジャック・スパロウ役で知られる声優・平田広明が、昨年大ヒットを記録した映画『ジョーカー』のブルーレイ&DVD、デジタル配信に収録される日本語吹き替え版で、主人公アーサーの声を担当した。狂気のカリスマ・ジョーカーへと変貌していく孤独な男性に声を当てた平田が、本作のオーディションやジョーカーの特徴である“笑い”について語った。

芸術的…『ジョーカー』本編ダンスシーン【動画】

 『ジョーカー』はR指定ながら、世界興行収入10億ドル(約1,100億円・1ドル110円計算)を突破し、日本でも興収50億円を超えるヒットを記録。興行面のみならず批評的にも成功を収めており、第92回アカデミー賞では作品賞や主演男優賞(ホアキン・フェニックス)を含む最多11部門にノミネートされるなど、本年度の賞レースを賑わせている。 オーディションでアーサー役を勝ち取った平田は「初めは、『ジョーカー』だと知らされていなかったんです。公開前の映画だとセキュリティー上の関係で、詳細が伏せてあったり、偽のタイトルが付けられていることがよくあります。この作品もそうでした」と振り返る。本作のオーディションでは事前にテスト用の原稿が渡されず、当日に原稿とリハーサル映像を確認するという珍しいケースだったそうで、平田は「バラエティー番組でよくある、目隠しされた状態でワゴンに乗せられるような感覚でしたよ」と表現する。 劇場公開時は、吹き替え版の上映がなかった本作。大作映画となると、字幕版と吹き替え版の同時公開が一般的だが、平田は「同時上映で吹き替え版がつくとなると、事前に映画館で観ることは出来ないし、素材を渡されてもアフレコ前提で観てしまうので、純粋に作品を楽しめないんです」と打ち明ける。今回は、公開から1週間後にアフレコ収録だったこともあり、平田は劇場で映画を鑑賞してから吹き替えを収録することができた。「作品全体のイメージを掴むのが一番大事」と語る平田は「事前にスクリーンで観たことで、物語の流れやアーサーの心境・心情の変化などを掴めました。色々な情報を、前もって頭に入れることができたのは助かりました」と普段とは違う流れでのアフレコ収録を振り返った。

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