又吉直樹、本屋好きも書店員の言葉に「ちょっと傷つきます」

引用元:TOKYO HEADLINE WEB
又吉直樹、本屋好きも書店員の言葉に「ちょっと傷つきます」

お笑い芸人の又吉直樹が27日、都内で本屋の魅力を発信するフェス「二子玉川 本屋博」のPRイベントに出席。無類の本屋好きとしてその魅力を存分に語ったほか、書店員とのエピソードも明かした。

又吉直樹、本屋好きも書店員の言葉に「ちょっと傷つきます」

“時間がある限り、本屋と古着屋は通り過ぎない”がモットーという又吉。大小さまざまな書店があるなか、好きな本屋について語った。「小さな書店は小さいからこそ、お店の考えが反映されている。棚に並んだ本の佇まいで“好きな時代の本の作り方だな”と感じて、隣の作家の本も読んでみる。そうやって好きな作家が広がっていきました」と小型書店ならではの本選びの楽しさを語った。

作家になってからは自身の本が棚に並ぶありがたさも感じたといい、「大きな書店に並べてもらえるのは感謝ですよね」と、作家として本屋に向き合う心境も語った。あるとき小型書店で、「又吉さんの本うちは置きません。よそでも買えるんで」とも言わたエピソードを明かし、「傷つきますよね。これまで足繁く通って、収入のほとんどをCDと本に捧げてきたつもりだったんですけど」と胸の内を語り、会場を笑わせた。

トークショーでは、こだわりの読書術についても。好きな作家の本は「発売前からわくわくしている」といい、手にした瞬間も「本の重さや、見開きの色で中身を想像したり、デザインは誰が作ったんだろうと想像する。1行目からもう喉乾ききった状態です」と熱弁した。

「繰り返し読むのが好き」という又吉は、3、4色のペンを使って線を引きながら本を読むという。「3回目くらいが一番おもしろい。色はセリフの美しさや、小説家として必要な部分とかで分けていて、“今日はどんな文が自分に引っかかるかな”というのを楽しんでいます」と読書の味わい深さを存分に語った。