又吉直樹、『ジョーカー』に衝撃と共感

又吉直樹、『ジョーカー』に衝撃と共感

 お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が27日、都内で行われた映画『ジョーカー』のブルーレイ&DVDリリース/デジタル配信記念イベントに映画評論家の松崎健夫と共に出席し、本作から受けた衝撃を語った。

又吉直樹、体調不良から復帰!元気な姿見せる【画像】

 15日に行われる予定だった同イベントを、過労による高熱のために欠席した又吉。復帰後のトークイベントはこの日が初となり、又吉は「みなさまには多大なご迷惑をおかけしてしまいまして、申し訳ございませんでした。今思い出すだけでも怖くなってしまうんですが、今日は改めてよろしくお願いします」とあいさつ。司会から「元気なお顔が見られてよかった」と声をかけられると、「元気には見えないと思うんですが、体調は回復しております」と自虐気味に話して会場を笑わせた。 『ジョーカー』は、都会で大道芸人として暮らしていた孤独な男アーサー(ホアキン・フェニックス)が、悪のカリスマ・ジョーカーへと変貌していくさまを描いた作品。ベネチア国際映画祭では最高賞にあたる金獅子賞を受賞。第92回アカデミー賞において、最多11部門でノミネートされるなど、R指定作品として異例の快挙を果たした。 公開後すぐに本作を観賞したという又吉は「衝撃を受けすぎた。観終わった後、しばらく席を立てないくらいだった」と述懐。消化しきれない思いを抱えて「2日後くらいにまた観に行って、ようやく全体を把握できた。それくらい好きな映画」とリピート鑑賞したことを明かす。
 
 衝撃を受けた理由の一つに、共感点が多かったことを挙げた又吉は「ジョーカーは人間を超越した、掴みどころのないキャラクターだと認識していたけれど、僕たち誰もが思い当たるような感情が繊細に描かれていた」とコメント。「アーサーは日常生活が大変なのに、コメディアンを見ることによって希望を持とうとしていたり、お笑いの力で(人生を)肯定しようとしている。それなのに、実際にはお笑いが本人をより苦しめていると思えるところがある。人を楽しませたいだけなのに、なんでこんな思いをするんやろう」と心を寄せ、「がんばれ!」と思いながらアーサーを見つめていたことを告白した。 又吉直樹、『ジョーカー』に衝撃と共感 スクリーンに映し出された相方・綾部祐二の写真  また現在ニューヨークで活動を続けている相方の綾部祐二が、本作のロケ地でジョーカーに成り切って撮影した写真をInstagramにアップしたことも話題になった。その写真が会場のスクリーンに映し出されると、又吉は「ユウジ・アヤべ。何しているんですか」と突っ込み、「話題になっているところで、写真を撮れるという精神力。それがすばらしい。ハートが強い」とニヤリ。「僕は絶対にできない。近所の人が迷惑しているという報道もあった。そこでやっちゃう。スケールがデカいですね」と語っていた。(成田おり枝)

『ジョーカー』ブルーレイ&DVDは1月29日リリース(レンタルも同日開始)、デジタルセル先行配信中