長谷川町子さんのエッセイを初アニメ化「サザエさんＳＰ」本人役は戸田恵子　

　フジテレビは、国民的アニメ「サザエさん」の原作者・長谷川町子さんの生誕１００周年を記念して、２月２日に「サザエさん　長谷川町子先生生誕１００周年スペシャル」（後６時）を放送することになった。

　今回の１時間スペシャルでは長谷川さんのコミックエッセー「サザエさん旅あるき」を初めてアニメ化。無類の旅好きだったという長谷川さんは、忙しい執筆活動の合間を縫って、国内・海外問わず興味ある街へと何度も旅行に出かけており、母や姉を伴いながら「サザエさん」一家に負けない、笑いの絶えないエピソード満載の珍道中を繰り広げていたという。

　１９２０年１月３０日に佐賀県で長谷川家の３女として生まれた長谷川さんは幼い頃から絵を描くのが得意で、１４歳の頃、愛読していた「のらくろ」の作者の田河水泡氏に弟子入りし、その翌年１５歳の若さで早くもプロ漫画家デビュー。

　「サザエさん」の連載が始まったのは２６歳の頃、その後２８年間もの長期にわたって続いた連載だが、その間にも息が詰まった長谷川さんが突然長期間の海外旅行に旅立ったこともあったという。今回のアニメでは、そんな旅好きでちょっと破天荒だけどめっぽう明るい長谷川さんの旅先での様子などが楽しく描かれる。

　長谷川さんの声は、女優として長年芸能界で活躍し、声優としても大ベテランで数々の人気アニメのキャラクターなどを演じてきた戸田恵子（６２）。戸田は２０１０年１２月２６日に「サザエさん」生誕６５年を記念して放送されたスペシャルアニメ「サザエさん　うちあけ話」でも長谷川町子を演じており、今回が２度目の挑戦となる。

　戸田は「このたびは『サザエさん』本編に登場するということで、またまたお声掛け頂き、大変光栄に思っております。一人でしゃべり倒していて収録は大変でした。偉大なる番組『サザエさん』に出られることは本当に誇りであります。レギュラー出演者の皆さまとも少しだけお会いできてうれしかったです。加藤みどりさんはまさにサザエさんそのもの、パワフルオーラバリバリでした！見習いですね。これまでもこれからもずーっと『サザエさん』のファンです」とコメントを寄せている。

　ほかにもいつも通り、サザエさん一家の日常を描くお話「嗚呼が読めますか」、「母さんの忘れ物」「マスオ流、健康法」の３本が放送される。 報知新聞社