CARRY LOOSE、初ツアー熱狂のままに終幕「誰かの心に響くようにこれからも」

引用元:音楽ナタリー
CARRY LOOSE、初ツアー熱狂のままに終幕「誰かの心に響くようにこれからも」

CARRY LOOSEが本日1月25日に埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3で自身初のツアー「ルーズに場所はずしてみましたツアー」の最終公演を開催した。

【写真】CARRY LOOSE(撮影:宇佐美亮)(メディアギャラリー他21件)

10月に1stアルバム「CARRY LOOSE」でデビューしたCARRY LOOSE。このツアーは12月より京都、長崎、岩手、静岡、そしてファイナルの埼玉と主要都市をはずした5カ所を舞台に行われ、千秋楽でパン・ルナリーフィ、YUiNA EMPiRE、ウルウ・ル、ユメカ・ナウカナ?は会場を埋め尽くす配達員(CARRY LOOSEファンの呼称)からの声援を浴びながら、気合い十分でステージに上がった。またこの日のライブの模様はニコニコ生放送で生中継され、会場に足を運べないファンもCARRY LOOSEのライブを見届けた。

CARRY LOOSEはまず「When we wish upon a star」を3回連続でパフォーマンス。エモーショナルで疾走感のある楽曲に乗せ、ストイックなパフォーマンスを繰り出してフロアの熱狂を誘った。YUiNAが「ツアーファイナルを無事に迎えられてうれしいです。ニコ生をご覧の皆さんも最後まで楽しんでいきましょう!」と呼びかけ、「Deep thorns」を披露。4人は続けて軽快なロックチューン「pretender」で観客と共に大きく腕を振って一体感を高め、ミディアムテンポの「ツメも君も」を情感たっぷりに歌い上げた。「WEATHERCOCK」では作詞を手がけたウルウ・ルをはじめ、メンバーそれぞれが切なげな表情を浮かべて歌唱。「戻らないように」では四つ打ちビートに乗せてメンバーと配達員がジャンプを繰り返して会場を揺らした。間髪入れずに始まった青春パンク風の「CHEER SONG」ではパンが「ツアーファイナル、埼玉の皆さん! CARRY LOOSEと歌って踊って、元気になりましょう!」と声を張り上げ、一段と場内の熱気を引き上げた。

MCでは今回のツアーの思い出、ハプニングを振り返ることに。ユメカはツアー初日の京都・京都VOXhall公演の会場に向かう夜行バスでMCのことを考えていたとのことで、「悩んでたら怖くなって悪夢を見ちゃって、バスの中なのに寝言で叫んじゃったの!」と話し、パンは「うわあああああああ!」とそのときのユメカの絶叫を再現。ユメカの隣に座っていたというウルウ・ルは「寝てたのに周りの人もみんな起こしちゃったね」と付け加えた。パンは静岡・HAMAMATSU FORCEに向かうときにスーツケースの上に置いた野菜スティックを落としてしまったことと、浜松公演で足の爪が割れてしまい、白い靴下の半分が血で真っ赤になってしまうというハプニングに見舞われたという。またウルウ・ルはホテルのロビーに6時集合だったところ、6時に起床してしまい血の気が引くような思いをしながらも5分で準備してロビーに向かったというハプニングを語った。最後にYUiNAは「YUiNAはハプニングなかったの。全部楽しかった」と無事にツアーを回れたことに笑顔を見せた。ユメカが「オールオッケー! ハプニングだらけのツアーだったけど、無事にここまで来られてよかった! そしてファイナル! 埼玉ー! CARRY LOOSEはみんなの今まで聞いたことないくらい大きい声が聞きたい!」と煽った。自由奔放なMCの雰囲気もあってか、続く「RAKUEN」でステージとフロアの距離感を一層縮めたCARRY LOOSE。テンションを保ったまま「ANYBODY」「たんたかたんたんたん」「ERASE and REWRITE」を歌い踊り、白熱したステージを展開していく。ライブ終盤には序盤で連続披露した「When we wish upon a star」を再び投下。配達員の大きな声援に負けじと、4人は気迫に満ちたパフォーマンスを見せつけた。

ライブの終盤にはウルウ・ルがMCを行い、彼女は「私たちはずっと悩んで、ずっと考えていて。まさに迷路でCARRY LOOSEはどういうグループになっていったらいいのか、CARRY LOOSEにしかできないことってなんだろう?と4人で話し合っていました」と話し始める。続けて「そして4人で見つけ出したのは、私たちは歌詞をお客さんに伝えることが一番大事なんじゃないかということ。私はまだ人生経験も浅いし、こんなことを言ったら生意気かもしれないんですけど、人はそれぞれ嫌なこととかあると思うんです。でもつらさって本人にしか結局わからないんだろうなって。みんなの嫌なことも、私の嫌なこともほかの人はわからないし、人間ってそういうものなのかなって」と素直な思いを静かな口調で語る。そして「私は人を慰めたり、熱い気持ちを伝えたりするのが苦手で、そんな中でこんな私でも歌や歌詞という手段を使えば、誰かに寄り添ったり、救えたりできるんじゃないかと思いました。CARRY LOOSEは歌詞と歌で誰かの心に寄り添えるグループになりたいです。配達員の皆さん、足を運んでくれて本当にありがとうございました。人はいつか死んでしまうけど、その先も誰かの心に響くように、CARRY LOOSEを続けていきたいと思っています」と述べた。ウルウ・ルはラストナンバーが自身作詞の楽曲であることをファンに伝えてから「どういうふうに捉えてもいいので、この曲を自分のための曲だと思って、聴いてくださったらうれしいです」とコメント。CARRY LOOSEは最後に「やさしい世界」をまっすぐに届け、ステージをあとにした。

アンコールではパンが「ここでお知らせがあります! CARRY LOOSEは『ふたたびルーズに場所はずしてみましたツアー』を開催します! 次は9カ所! 楽しみにしていてください!」と新規ツアー開催を発表。ツアー初日公演にあたる4月25日に鹿児島・ASIVI公演が行われ、翌26日にはメンバーとバーベキューが楽しめるイベントが実施されることを告知した。「鹿児島県の奄美大島で私たちと特別な日を過ごしましょう! CARRY LOOSEはこれからも歌と踊りでたくさんの人に幸せを届けられるよう突き進んでいきます。今日は本当にありがとうございました!」と感謝の言葉でMCを結び、4人で名刺代わりのナンバー「CARRY LOOSE」を投下。配達員がサプライズで赤と白のサイリウムを掲げ、美しい光景が広がる中で彼女たちは初のツアーを大団円へと導いた。

なお「ふたたびルーズに場所はずしてみましたツアー」は4月25日の鹿児島・奄美にあるASIVIを皮切りに、7月12日の千葉・KASHIWA PALOOZAまで全国9カ所で行われる。ライブ中のMCであった奄美でのイベントはツアーの番外編「『ふたたびルーズに場所はずしてみましたツアー』番外編~CARRY’S CAMP in AMAMiiiii~」として4月25、26日に行われる。詳細はオフィシャルサイトで確認しよう。

■ CARRY LOOSE「ルーズに場所はずしてみましたツアー」埼玉県 HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3 セットリスト
01. When we wish upon a star
02. When we wish upon a star
03. When we wish upon a star
04. Deep thorns
05. pretender
06. ツメも君も
07. WEATHERCOCK
08. 戻らないように
09. CHEER SONG
10. RAKUEN
11. ANYBODY
11. たんたかたんたんたん
13. ERASE and REWRITE
14. When we wish upon a star
15. やさしい世界
<アンコール>
16. CARRY LOOSE

■ ふたたびルーズに場所はずしてみましたツアー
2020年4月25日(土)鹿児島県 ASIVI
2020年5月4日(月・祝)石川県 Kanazawa AZ
2020年5月17日(日)奈良県 奈良NEVER LAND
2020年6月7日(日)福島県 Out Line
2020年6月14日(日)徳島県 徳島ライブハウス CROWBAR
2020年6月21日(日)北海道 CASINO DRIVE
2020年6月28日(日)島根県 アポロ
2020年7月5日(日)熊本県 熊本B.9 V2
2020年7月12日(日)千葉県 KASHIWA PALOOZA

■ 「ふたたびルーズに場所はずしてみましたツアー」番外編~CARRY’S CAMP in AMAMiiiii~
2020年4月25日(土)・4月26日(日)鹿児島県 ASIVI